著…稲泉連『宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言』
人生って本当に、何が起きるか分かりませんね。
特に、はじめの秋山豊寛さんのインタビューにそれを強く感じます。
秋山さんは、単にこの本の一番はじめに載っているというだけでなく、まさしく日本人初の宇宙飛行を行った方。
しかも、もともと宇宙飛行士を目指していたわけではなく、もともとはTBSの社員。
よく、漫画のあらすじなどで「ひょんなことから」といった表現を目にしますが、秋山さんはまさにひょんなことから「宇宙特派員」に選ばれました。
民間人のジャーナリストとして。
当初は毛利衛さんが日本人初の宇宙飛行を行うはずでしたが、チャレンジャー号の爆発事故によって、毛利さんの飛行が延期となり、秋山さんが「日本人で初めて宇宙へ行った人」になったそうです。
順番の早い遅いに貴賤はありませんが、物凄い強運の持ち主ですよね!
という思いがあったそうですが、それにしたって命がけ!
他の11名の日本人宇宙飛行士さんたちも様々な経歴の持ち主。
目から鱗が何枚も落ちるような話がいくつも出てくるので、読んでいて圧倒されます。
●どちらが上でどちらが下かも分からない感覚
●「宇宙酔い」や「重力酔い」に対する人間の適応力
●宇宙空間に到達した時、細胞の一つ一つ、身体全体が懐かしがっている感覚になった
といった話がどれもこれも、実際に宇宙へ行ったことのある方にしか出来ないものばかりで、とても刺激的。
わたしはこの本を読んでいて、とても宇宙に惹かれると同時に、まずは地球を大事にしなければ…と気づかされました。
やはり地球あっての地球人ですから。
油井さんがおっしゃった、
という言葉も心に刺さりました…。
宇宙飛行士がこういう残念な気持ちにならずに済む、あらゆる意味で美しい地球にしていきたいですよね…。
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