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著…トニー・ラズロ 画…小栗左多里『トニー流 幸せを栽培する方法』
自分にとっての幸せとは何か考えるきっかけをくれる本。
肩の力を抜いて、ゆったりしながら読むのがおすすめです。
まず目を惹くのは、
『嫌い』と言うな」ーーー。僕は両親に、「嫌い」という言葉を使わないよう育てられた。「好き」の反対は「嫌い」ではなく、「好きじゃない」と考えなさいと。「つまらない」とか「最低」、「不愉快」、「最悪」という言い方は許されていた。
というエピソード。
素晴らしいご両親ですね。
もし、「嫌い」という言葉を安易に口にしてしまったら、なぜ好きではないのか考えることさえ拒絶する感じがしますから。
それは思考停止を招きます。
どんな風に好きじゃないのか話すことによって、思考力や表現力が養われるのかもしれません。
また、わたしはこの本の、
「したいこと」と「できること」が一つだけとは限らない。二つも三つも人生のテーマを持つ人もいる。たとえば、伊能忠敬もその一人。彼は江戸時代、18歳から50歳まで商人として生きたが、その後、測量を数年間勉強した。そして自分の足で歩いて、実測によるはじめての日本地図を完成させた。
という文に励まされました。
何歳になっても挑戦していた伊能忠敬さんを見習って、わたしも境遇や年齢を言い訳にせず、目標に向かって邁進したいです。
さて、わたしがこの本で一番ハッとさせられたのは、巻末の、
本書を、妻の小栗左多里に捧げる。と決心して書き始めたが、本人がイラストを描き、一緒にタイトルも考えてくれたので、「捧げるのもなあ……」と思い、代わりにみかんを買ってきてあげて「いつもありがとう」と言った。
という文。
素敵ですよね!
もしかしたら、「いつもありがとう」と感謝を伝えることこそ、この本のタイトルの通り「幸せを栽培する方法」なのかもしれません。
〈こういう方におすすめ〉
幸せとは何なのか、ゆっくり考えるきっかけが欲しい方。
〈読書所要時間の目安〉
2時間半〜3時間くらい。
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