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著…ピーター・コリントン『A Small Miracle 聖なる夜に』

 まさに「絵本」。

 文字は無く、絵だけで物語が描かれています。

 以下は、わたしが絵から解釈したこの絵本のあらすじ。





 ※注意
 ネタバレを含みます!




 主人公は、一人暮らしのおばあさん。

 おばあさんの住まいは、床板が剥がれて外の冷気がそのまま入ってくる有様。

 なのに、暖炉には薪がありません。

 食べ物もありません。

 お金もありません。

 おばあさんは痩せています。

 おばあさんは真冬なのに薄着で街へ出かけて行きます。

 何をするかというと、雪の積もった路上でアコーディオンを弾くのです。

 でも、クリスマスを目前に控えて、誰もが忙しそうに通り過ぎるばかり。

 おばあさんが演奏しても、足を止める人はおらず、ちっとも稼ぐことは出来ません。

 おばあさんが雪の上にしゃがみ込んでも、誰も見向きすらしません。

 おばあさんは大切なアコーディオンを骨董店に売って、少しでもお金に換えようと決意しました。

 しかし、残念ながらアコーディオンはわずかなお金でしか売れませんでした。

 やっと得たそのお金を持っておばあさんは歩き始めましたが…、骨董店を出てすぐ、なんとお金を引ったくりに奪われてしまいました!

 おばあさんは引ったくりが乗ったバイクの跡を辿って、雪の積もった道を必死に歩きます。

 辿り着いたのは教会。

 おばあさんは教会の入り口で、さっきの引ったくりとばったり出くわしました!

 引ったくりはバイクに乗ったまま教会に侵入し、「貧しい人を助けるために」と書かれた寄付金まで教会から奪って、今まさにバイクで走り去ろうとするところ。

 おばあさんは必死に教会の寄付金を取り返しました。

 おばあさんはその寄付金を持って教会の中に入ります。

 教会の中は、引ったくりによって荒らされていました。

 イエスの生誕を表す像や小屋の置き物が、教会の床に散らばっています。

 おばあさんは、イエス像やマリア像たちを綺麗に並べて、寄付金を教会に戻し、とぼとぼと外へ出て行きました。

 そして、おばあさんは雪の上に倒れてしまいました。

 飢えのせいか、疲れのせいか、寒さのせいか、はたまた絶望のせいか…。

 雪の降りしきる夜。

 このままではおばあさんが凍えて死んでしまいます…。




 以上があらすじです。

 この後、おばあさんに物凄い奇跡が起きます!
 
 気になる方は是非この絵本を読んでみてください。

 どんなに貧しくても良心を失わなかったおばあさんだからこそ起きた、クリスマスの奇跡。

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