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著…まりさ『手つなぎラッコ』

 とってもラブリーなラッコたちの姿をおさめた写真集。


 ⭐️単行本版


 水の上にぷかぷか浮いたり、時々水の中に潜ったり。

 波で流されないように仲間と手足をつないだり…。

 どの姿を見ても心癒されます。

 無防備なお腹やふわふわの毛並みもキュート。

 さて、かつてラッコは日本各地の水族館でお客さんたちに親しまれていました。

 しかし、今では日本の水族館でくらすラッコはごくわずか…。

 こんなに愛らしいラッコたちを、なぜ間近で愛でられないのか?

 そのことについて、この写真集を見ていると、つくづく考えさせられました。

 人間がラッコを「可愛い」と思うだけではなく、「あの毛皮が欲しい」等と欲望を剥き出しにした結果、今もなお絶滅の危機に瀕しているのですものね…。

 一九九四年に28の施設にいたラッコは
 その多くが老衰や病気で亡くなり
 保護のために
 新たな捕獲や輸入も難しく
 日本の水族館のラッコは
 このまま減っていくことも考えられます。

 捕獲や輸出が厳しくなったことは
 ラッコにとっていいことなのでしょう。
 毛皮用に乱暴に狩られて
 もう絶滅したと思われていた時代とは異なり
 野生のラッコの保護は進んでいます。

 そんな野生のラッコとともに
 日本にわずかに残っている
 水族館のラッコたちも
 応援したいです。

(著…まりさ『手つなぎラッコ』P156〜157から引用)


 という著者の考え方に共感しました。

 わたしも、今日本でくらしているラッコたちに会いに行きたいです。

 また、他の絶滅しそうな動物たちについても、このnote上で紹介していきたいです。

 まだまだフォロワー数の少ないこのnoteで取り上げたからといってすぐにどうにかなるものでもないのですが、誰か一人でも目をとめてくれて、絶滅危惧種に限らず身近にいる動物にも優しくしてくれたら良いなと思います。


 〈こういう方におすすめ〉
 もふもふに心癒されたい方。
 ラッコが好きな方。

 〈読書所要時間の目安〉
 30分〜1時間くらい。

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