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わたしの防災リストです。(2022.3.17現在)
昨夜は福島県・宮城県で最大震度6強という大きな地震がありました。
揺れそのものに対する恐怖もさることながら、津波の恐れ、停電等に、多くの方々が不安な夜を過ごされたと思います。
これを機に、わたしは自宅で行っている災害対策を見直してみました。
不十分な点が多々あると思いますし、もしわたしと性別・世帯構成・健康状態が同じだとしても、ニーズは一人一人異なるものですから、この防災リストが全く参考にならないという方もいると思います。
しかし、少しでもどなたかの参考になればと思いますので、掲載いたします。
画像があった方がイメージが一目瞭然だと思うので、出来るだけ商品リンクを貼ります。
⭐️わたしの基本データ
性別:女性
世帯:一人暮らし
ペット:なし
病気:なし
障害:なし
⭐️緊急時の持ち出し用リュックの中身のリスト
LA・PITAの1人用の防災セット(リンクを貼っておきます)をベースに、特に今の自分には不要な物を抜いたり、逆に必要な物を買い足したりして、アレンジしています。
分かりやすいように、このLA・PITAの防災セットに元々入っているものには名前の頭に「◎」を付け、自分で買い足したものには名前の頭に「🖤」を付けます。
概ね3日程度は最悪一人ぼっちでも生還出来るであろう量を入れています。
あれもこれもと欲張ってリュックが重くなって避難に支障が出たら元も子もないので、「リュックをしょって走れる程度の重さ」を重視し、中身を厳選しています。
◎リュック
容量は30L。
色は派手な色の方が目立って見つけやすいので、赤を使っています。
撥水加工があるタイプなので、雨の日の避難も安心。
🖤蓄光素材、蛍光反射材
それぞれリュックに貼り付けています。
元々リュックに反射材機能はあるのですが、念のため別でも付けました。
停電時に暗闇の中でもリュックを探しやすいですし、蛍光反射材をつけておけば捜索隊などに発見してもらいやすくなります。
◎蓄光ホイッスル
いつでも使いやすいように、カラビナでリュックにくっつけています。
🖤ヘッドライト
登山の時に買いました。
ランタンもリュックに入れていますが、ヘッドライトもあれば両手が空くので便利。
これを着けると友達に「八つ墓村か?」とか「怒っている王蟲か?」と聞かれます。
ウケ狙いで買ったわけでは無いのに色んな人にウケが良い不思議なアイテム。
🖤ヘルメット
折りたたみ出来ないタイプのものを、いつもリュックの上に乗せて保管しています。
特に頭をガードしたいので。
🖤現金を3万円以上入れた緊急時用の財布1個
五千円札×2枚、千円札×15枚、残りは小銭という内容にしています。
普段はキャッシュレス決済派ですが、停電時は使えないので、現金が必須。
本当はもっと高額を入れておきたいところですが元手がありません。
🖤健康保険証のコピー1枚
ジッパー付きポリ袋に入れて防水対策をしています。
🖤緊急連絡先のリスト
リストに連絡先を載せて良いというOKをくれた方3名の苗字のみ・住んでいる市町村名(詳しい住所は防犯のため書いていません)・携帯電話番号・続柄を書いています。
ジッパー付きポリ袋に入れて防水対策をしています。
◎防滴LEDランタン
ちょっとかさばるのですが、灯りがあるというだけで人間はホッとするものなので、入れています。
後述しますが、懐中電灯と水の入ったペットボトル等で簡易ランタンも作れます。
◎多機能ラジオ
ラジオ、サイレン、手回し式充電、スマホの充電も可能なタイプ。
「災害情報はスマホでYouTubeを見ればいいじゃん」と思うかもしれませんが、スマホのバッテリーは少しでも節約した方が良いと思います。
🖤非常用トイレ5回分。目隠しポンチョ付き
緊急トイレがすぐに手に入らない、もしくは使い切った場合の簡易トイレの作り方は後述します。
🖤ミネラルウォーターのペットボトル500ml×4本
非常時は不安のため普段より喉が渇きやすくなるので、脱水を防ぐためにもっと水が欲しいところですが、欲張ると重くなるので、わたしにはこれが限界。
🖤長期保存が出来る野菜ジュース缶×2本
ビタミン不足にならないように、このうちの2本をリュックに入れています。
🖤個包装のお菓子10個
個包装だと、保存がしやすいので便利。
他の人にも分けてあげやすいです。
わたしはキャンディ、ビスケット、チョコなどの甘いものだけでなく、塩分をとれるように、塩分入りの飴や、カリカリ梅も入れています。
🖤常温の長期保存が出来る食料
わたしの場合は今のところ、サバの缶詰×3個、レトルトのカレー×3袋、レトルトのスープ3袋、おつまみ用のチーズ×1袋、お粥×4袋、inゼリー(マルチビタミン)×3、災害備蓄用ミニ羊羹×1個を入れています。
🖤ラップ1本
ラップは超万能アイテムです。
状況に応じて包帯代わりにも、食器代わりにもなり、マルチに大活躍します。
🖤紙皿、紙コップ、割りばし 3個ずつ
それぞれラップを巻いて使うのがおすすめ。
使用する度にラップを捨てれば、食器を洗う必要が無いので、水を節約出来ます。
紙皿ではなくお皿にラップを巻いても良いし、ラップそのものをお皿代わりにしても良いです。
🖤軍手とビニール手袋3セット
災害時は何かと瓦礫が発生します。
怪我をするとそこから化膿して熱発するなど、良くないことだらけ。
手を守りましょう。
夏場も夜〜明け方は冷えることがあるので、保温目的で手袋としても使えます。
🖤ロウソク3本、チャッカマン、軽くて小さな耐熱皿1つ
真っ暗闇は精神的にこたえるので、念のため。
火事を起こさないよう注意。
ジッパー付きポリ袋に入れて防水対策をしています。
🖤レインスーツ 上下1セット
🖤コンタクトレンズの予備(1か月分)とメガネの予備1個
目が悪いので、これらが無いと避難どころではありません。
避難所ですぐに自分にぴったり合う手に入るわけではないので、事前準備が必要。
🖤スマホ用のモバイルバッテリー乾電池式1個
現代人必携アイテム。
🖤色付き(出来れば黒)・透明それぞれのポリ袋の大5枚、小を10枚
ゴミ袋や給水袋としてだけでなく、簡易トイレを作るのにも使えるし、穴をあければ着替える時や排泄時の目隠しポンチョにもなるし、特に透明のものは懐中電灯にかぶせてランタン代わりにもなるし、何かと便利。
🖤布ガムテープ1個
ガムテープは何にでも応用可能な超便利アイテム。
簡易トイレを作るのにも、場合によっては止血にも使えて超優秀。
結構かさばるのでミニサイズを入れています。
🖤トイレットペーパー 2ロール
ティッシュ代わりにもなる優れもの。
芯を抜いておくとコンパクトになり、リュックの中のスペースを少し広く使うことが出来ます。
ジッパー付きポリ袋に入れて防水対策をしています。
🖤歯磨きシート15枚入り
水を浪費しなくても歯磨きが出来て、健康維持が出来ますし、リラックス効果もあります。
🖤拭くだけメイク落としシート 3袋
メイク落としとしてだけでなく、洗顔用としても使用可能。
🖤救急セット 1セット
絆創膏3枚、消毒液1本、綿棒3本、ガーゼ3枚、包帯1本、爪切り1個、毛抜き1個、ハサミを1個入れています。
🖤アイマスクと耳栓 1個ずつ
避難所で他人の目やいびきを気にせず寝るため。
なお、わたしのアイマスクは友達がくれた『銀魂』の沖田のアイマスク。
🖤マスク5枚
コロナ禍というのもありますが、粉塵対策としても必要。
🖤薬
わたしは特に持病は無いのですが、ドラマ・映画などで「仲間がケガをした! 化膿して熱が出て命が危ない! 抗生剤さえあれば助かるのに!」と抗生剤を求めてさまよう人たちの様子を観たりしているので、抗生剤を入れています。
持病がある方は持病の薬を入れておくことをおすすめします。
◎エアーマット
地べたに寝てしまうと、思った以上に体力や精神を消耗します。
◎寝袋
寒さ対策。
🖤使い捨てにしても良い下着の替えと靴下の替え それぞれ3セット
服は着の身着のままでも数日は過ごせるけれど、下着や靴下は替えが必要です。
圧縮袋に入れた上で、雑誌の付録のポーチに入れています。
もし、下着を何枚も入れるスペースが無い場合は、パンティライナーを重ね張りして数時間ごとに剥がしていけば下着の替えを節約することも出来るのではないかと思いますが、あまり衛生的とは言えないので、緊急的な手段だと思います。
🖤ジャージ上下1セット
日中着る服としてもパジャマとしても使えるので便利。
🖤生理用ナプキン15個
自分が必要としなくても他の被災者にあげられるメリットもありますし、滅菌消毒されたガーゼなどが無い時に怪我をした場合、ガムテープとナプキンを組み合わせて止血用としても使えます。
災害時はトイレがなかなか使えず、ナプキンを交換するのが大変になりがちなので、ショーツタイプも3枚入れています。
🖤古新聞
ゴミ捨てにも使えますし、くるまれば防寒対策も出来ますし、「昔は何があったのかな?」と気分転換に読むことも可能。
🖤ドライシャンプー1本
最近は容器の小さなタイプも市販されていてとても便利。
🖤体拭きシート10枚入り1袋
お風呂に入れない状況でも汗を拭けて清潔。
🖤消臭スプレー1本
たとえば避難所のトイレを使う時、前の人が使った直後に自分がトイレを使ったり、自分の後にすぐ他の人がトイレを使う場合、匂いが気になりがちです。
小さめでも良いので消臭スプレーがあるとトイレを使いやすくなります。
🖤バスタオル1枚、フェイスタオル1枚
枕代わりや、タオルケット代わりとしても使えますし、避難所で着替えたい人を隠してプライバシーを保護してあげることも出来ます。
場合によっては三角巾や、子どもを運ぶ担架代わりにもなります。
掃除機を使わなくても圧縮できる袋に入れておくと便利。
🖤防犯ブザー1個
災害時は弱った人を狙う犯罪が起きやすいので、防犯ブザーが必要です。
「自分はブスだから or 年配だから性犯罪の被害にはあわない」「自分は男だから犯罪者に狙われない」と油断している人は要注意です。
犯罪者は自分より弱いと見なしたら誰であろうと狙いますから。
性別も関係ないです。
「悲鳴をあげれば良い」と思っていても、いざとなると恐怖で声が出なくなるものです。
また、防犯ブザーがあれば、どこかに閉じ込められた時に助けを求めることも可能なので、最低1個は持ちましょう。
◎ウォーターバッグ
給水車が来てくれた時の水汲み用。
🖤メモ帳とボールペン
「〜に避難します」等と書き置きも出来ますし、パニックになりかけた時に何か書き込むことで気持ちを落ち着けられますし、耳の不自由な方と筆談して情報共有することも出来ます。
⭐枕元に置いているもの
●上述した緊急持ち出し用リュックとヘルメット
●メガネ
●マスク1枚
●スニーカー1足
裸足で瓦礫の上を歩くのは危険なので靴が必要です。
また、豪雨災害等で様々な物があちこちに流れ着いている場合、漂着した物に危険な物質が含まれていることもあるので、裸足やサンダルで歩くのはNG。
いざという時は焦って裸足で外へ飛び出す人もいるので、枕元にスニーカーを置いておくと安心。
●ミネラルウォーター2本
ベッドの上で動けずに救助を待つシチュエーションを想定し、飲み水を常備しています。
⭐️キッチンに置いている備蓄(ローリングストック制)
●ミネラルウォーター 2リットル×12本
●長期保存可能なビスケット缶×2個
●アルファ米×5食分
●レトルトカレー×3食分
●梅干し
自分で漬けた物なので趣味の一環です。
●コーンフレーク×3袋
水や火が無くても手軽に栄養がとれるし、結構日持ちするのでおすすめ。
ただし口の中の水分は持って行かれがち。
●ガスコンロ1個、予備のガス2本
ガスコンロの点検を兼ねて、たまに友達を呼んで鍋パーティーをしています。
●各乾電池
⭐️簡易ランタンの作り方
水を入れたペットボトルと懐中電灯をくっつけるだけ。
光が乱反射するのでランタン代わりになります。
ペットボトルのラベルは剥がした方が綺麗。
ペットボトルが無い場合は、懐中電灯に透明なビニール袋やコップを被せるだけでも、まあまあ明るくなります。
⭐️簡易トイレの作り方
断水した時でもトイレには行きたくなります!
我慢は体に毒。
〈必要な物〉
●45リットルゴミ袋(色付き。出来れば黒が望ましい。45リットルが無ければ小さいゴミ袋でもOK)を2枚。
●新聞紙を少なくとも10枚くらい(新聞紙が無ければチラシやティッシュやトイレットペーパーでOK)
●消臭スプレー
●ガムテープ
●蓋付きのゴミ箱か蓋付きのバケツ
1.トイレの便座を上げて、1枚目のゴミ袋を便器にセットします。
2.便座を下げて、1枚目のゴミ袋を固定します。ズレそうだなと不安な場合は、念のためガムテープを貼って1枚目のゴミ袋を便器に固定します。
3.2枚目のゴミ袋を2.の上から、排泄物をキャッチ出来る受け皿になるように設置します。
4.新聞紙5枚くらいを短冊状に破くか、くしゃくしゃに丸めて、3.の中に敷き詰めます。
5.用を足します。
6.新聞紙5枚を短冊状に破くか、くしゃくしゃに丸めて、排泄物を隠せるように排泄物に乗せます。
7.排泄物に消臭スプレーをかけます。
8.排泄物が入っているビニール袋をきつく縛って、食料品などから離れた場所で保管します。出来ればフタ付きのゴミ箱を汚物入れにするのがおすすめ。フタ付きのゴミ箱が無ければバケツで代用可能。災害がおさまってゴミ収集が再開したらゴミとして出せる状態にしておきます。
9.その後また用を足したくなったら、既に1.〜2.で下準備は出来ているので、3.〜8.を繰り返すだけでOKです。2.で1枚目のゴミ袋をガムテープで固定していた方が、2枚目のゴミ袋を処理する時に1枚目のゴミ袋がくっついてきちゃって戻すのが面倒くさい、なんてことを避けられます。
トイレの便器が使えない状態なら、バケツや段ボールを便器代わりにしても良いです。
⭐️その他やっていること
●自宅や職場のあるエリアのハザードマップをチェックする。
たとえば過去に水害が起きた地域はまた起きる可能性が高めです。
●車のガソリンを出来るだけいつも半分以上は入れておく。
最近ガソリンが高いので給油の時震えます…。
●落ちてきた時に凶器と化すような物を棚に置かない。
分厚めの小説、資格試験のテキスト、六法全書は地震の時に凶器になりかねないので、小さな本棚をDIYして低い位置に収納しました。
●避難経路を確保するため、床に物を置かない。
地面に物を置いて良いのはマリオカートだけです。
●定期的に防災セットの消費期限チェックや動作チェックをする。
毎月1日を点検デーにしています。
●いないことにすぐ気づいてもらえるように、日頃から他人と関わりを持つ。
これは孤独死対策にもなります。
●何か情報が入ってきたら鵜呑みにせず、根拠を調べることで、デマに惑わされないようにする。
災害時は訳の分からないデマが飛びがちなので。平時もそうですが。
●英語の勉強をする。
避難中や、または避難所で、日本語が喋れない方と情報共有することもあるので。
中には「日本語も英語も全く喋れない」という方もいますが、「英語は話せる」という方はやはり多いです。
最低限喋れるようになっておくと、今何が起きているかお互い教え合えると思います。
●出来るだけ健康でいる。
これまで仕事やプライベートで様々な災害の被災者の方に話を聞かせていただきましたが、どなたの話も「逃げるにも体力が必要だ」ということが共通します。
たとえば、走って車まで逃げて車を山までぶっ飛ばして津波から逃れた方。
自宅の中に水が入り込んできて、体のほとんどが水に浸かりながらも、カーテンレールにしがみついて助かった方。
停電した高層ビルの非常階段を自力で下り続けた方。
といった方々のお話を聞くと、無性に筋トレやジョギングをしたくなります。
いつ病気になったり怪我をするかは誰にも分からないものですが、少なくとも生活習慣病にはならないようにしたいです。
以上、こんな感じで取り急ぎ書いてみました。
随時、加筆修正します。
緊急の時は、着の身着のままでも「とにかく逃げて命を守る」ことが大切ですが、避難所に十分な物資が無く、なかなか届かないことが予想されるので、自分に必要な物資は可能な限り自分で持ち込むのがベストだと思います。
活字中毒者としてはリュックに文庫本を一冊でも入れたいところですが、命の方が大事なので他の物を優先にしています。
災害時は食べ物や水も心配ですが、低体温症になること、感染症になること、パニックを起こすこと、二次災害として火災が発生すること、犯罪が起きること、などなど色々考慮しないといけませんよね…。
日本に、というか地球に住んでいる以上は、いつどこに災害が起きてもおかしくはないので、出来るだけみんなで力を合わせて生き延びたいですね。
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