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Photo by
tokyoclady
監修…資生堂ビューティークリエイションセンター『日本の化粧の変遷100年』
1920年代から2010年代までにかけて流行したメイクの特徴をまとめた本。
工業や物流の発展等の影響によって、富裕層のみならず庶民が経済力をつけてコスメを買えるようになり、また、通信網の発達によって誰もがコスメ情報を発信できるようになっていった歴史が紹介されています。
⭐️Kindle版
⭐️単行本版
中でも、同じモデルさんに各時代の流行りのメイクを施すコーナーが好きです。
同一人物なのに、メイクによって別人に見えるのがすごい!
たとえば、「大正ロマン薫るモダンガール」(1920年代)は囲みアイシャドウが濃く、眉には角が無く、唇の色と描き方もしっかりした感じ。
それが時を経るごとにだんだんナチュラル化していく…のかと思いきや。
あながち、そうでもありません。
西洋のお人形のように目の際や上まぶたに二重のアイラインを描く「Wライン」が流行したり、そうかと思えば韓国や中国のアジアンビューティーを取り入れたナチュラル風メイクが流行ったりと、目まぐるしく変わっていきます。
たった100年の間にメイクはここまで変わるのかと衝撃を覚えます。
特徴的なのは、なんといっても眉の描き方。
勿論、目や唇も違うのですが。
眉が全然違います。
角の有無も、長さも、曲線も、全て違う。
この本を読むと、「流行り廃りがはっきり出るのが眉なんだな」ということがよく分かるので、「来年の今頃はみんなどんな眉を描いているのかな?」と想像すると楽しくなってきます。
〈こういう方におすすめ〉
メイクが好きで、その歴史にも関心がある方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間半くらい。
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