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著…飯沼直樹『地域で愛される子ども食堂 つくり方・続け方』

 地域の子どもたちがご飯を食べに行けて、家族以外の人たちとも交流出来るのが「子ども食堂」。

 子ども食堂=経済的に困っている世帯の子どものためのもの、というイメージがありますが、実際は子どもだけでなく皆のための場所でもあります。

 地域の人たちが子ども食堂に集まって、皆でおしゃべりをしたり、食事をしたり、子ども食堂の運営をしたりすることで、みんなの生きがいづくりや仲間づくりにも繋がります。

 この本には、

 ●子ども食堂を立ち上げるために用意すべき物
 ●子ども食堂を1回やるのに必要な費用の目安
 ●受けるべき講習
 ●入った方がいい保険
 ●資金やスタッフの集め方
 ●行政とのやり取り

 といった、子ども食堂を立ち上げるまでの流れだけでなく、運営をどうすれば続けていけるか、どう活動を広げていくかについても書かれています。

 具体的なノウハウをまとめてあって分かりやすいです。

 わたしの居る地域でも、だいぶ前に子ども食堂を立ち上げて無償で勉強も教えようという動きがあったのですが、「タダで食べさせてくれるところやタダで勉強を教えてくれる所が出来たせいで地域の飲食店や塾が潰れたら、責任が取れるのか?」「そこへ行く子どもが、あの子のうちは貧乏だ、といじめられることになる」などという反対派の意見に潰されてしまいました…。

 でも、反対派の意見も間違ってはいません。

 地域のことを考えるがゆえに反対していたのです。

 反対派に「子ども食堂って良いものなんだなぁ。これならうちの地域に出来ても大丈夫」と思ってもらえるような企画をしっかり立てる必要がありますよね…。




 〈こういう方におすすめ〉
 子ども食堂に関心がある方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間半くらい。

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