写真・編集・デザイン…田中達也『MINIATURE LIFE at HOME』
まるで自分も小人になったかのような気分でゆる〜く楽しめる本。
ユニークな作品の写真に、ちょっぴり親父ギャグな一言コメントが添えられているので、クスッと笑えます。
※注意
以下の文には若干のネタバレを含みます。
わたしたちが日常生活でよく目にする物たちが、小人たちの世界で大活躍!
本は小人たちのおうちに。
キャラメルのギザギザした溝は棚に。
リモコンの凸凹はソファーに。
ファルファッレはカーテンに。
ねぎは弓道の的に。
ブックスタンドを繋げれば、なんと王宮の回廊に大変身!
そんな愉快なアイディアがいっぱいの作品たちの中には、新型コロナウイルスを題材をしたものもあります。
どれも、医療従事者への労いや、アットホームの生活を楽しみながら苦境を生き抜く人間の強さ、そして明日への希望が伝わってきます。
また、わたしは特に、「ウィンターキー」というコメントが添えられた作品に惹かれます。
なぜなら、真っ白なキーボード(たぶんデスクトップPC用)のキーとキーの間を雪かきしている小人たちの様子が写っているから。
わたしもこまめにキーボードの掃除をしていると自分では思うのですが、「あ〜! ここにごくわずかな埃が…。なかなか取れない〜!」と困ることがあるので、この小人さんたちにわたしのキーボードにも出張して欲しい…!
〈こういう方におすすめ〉
気楽に眺めて、クスッと笑える本が好きな方。
〈読書所要時間の目安〉
30分くらい。
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