#07『ホワイト・ノイズ』ドン・デリーロ〜“死”への恐怖は贅沢な悩み?〜
【紹介書籍】『ホワイトノイズ』
ドン・デリーロ(著)都甲幸治・日吉信貴(訳)
知れば知るほど、死は育っていく。
甚大な空中汚染事故、消費社会の猛威、情報メディアの氾濫、オカルトの蔓延、謎の新薬〈ダイラー〉の魔手、いびつな家族関係、愛の失墜、そして、来るべき《死》に対する底なしの恐怖……。
日常を引き裂くこの混沌を、不安を、哀切を、はたして人々は乗り越えられるのか?
現代アメリカ文学の鬼才ドン・デリーロの代表作にして問題作、そして今なお人間の実存を穿つポストモダン文学随一の傑