#07『ホワイト・ノイズ』ドン・デリーロ〜“死”への恐怖は贅沢な悩み?〜
【紹介書籍】
『ホワイトノイズ』
ドン・デリーロ(著)都甲幸治・日吉信貴(訳)
知れば知るほど、死は育っていく。
甚大な空中汚染事故、消費社会の猛威、情報メディアの氾濫、オカルトの蔓延、謎の新薬〈ダイラー〉の魔手、いびつな家族関係、愛の失墜、そして、来るべき《死》に対する底なしの恐怖……。
日常を引き裂くこの混沌を、不安を、哀切を、はたして人々は乗り越えられるのか?
現代アメリカ文学の鬼才ドン・デリーロの代表作にして問題作、そして今なお人間の実存を穿つポストモダン文学随一の傑作が、より深く胸を打つ魅力的な〈新訳〉として装いも新たに登場!
(水声社サイトより)
【番組概要】
話題の本、名作と呼ばれている本、私たちが気になっている本を、作曲家の高橋宏治、文化史研究者の田口仁の二人が、それぞれの視点から語り尽くすニッチでクールな読書podcastです。
【Podcastの中で登場する作品や出来事】
『万延元年のフットボール』大江健三郎(著)
『ホワイト・ノイズ』ノア・バームバック(監督)
『アンダーワールド』ドン・デリーロ(著)
『ボディ・アーティスト』ドン・デリーロ(著)
『コズモポリス』ドン・デリーロ(著)
『セブンティーン』大江健三郎(著)
ホワイトノイズによる『イコン』湯浅譲二(作曲)
『素粒子』ミシェル・ウエルベック(著)
『すべての美しい馬』コーマック・マッカーシー(著)
『沈黙』ドン・デリーロ(著)
【語り手】
12歳より独学で作曲を始め、東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修士課程修了。2013年度デンマーク政府給費奨学生としてデンマーク王立音楽院でハンス・アブラハムセン氏に師事し、同音楽院修士課程修了。2020年9月室内オペラ《Admist dust and fractured voices》が、ベルギー(ヘント、ブリュッセル)にて初演、2021年7月に、《PLAT HOME》と改題し、新演出による日本初演版を企画し好評を博す。
HP: https://www.kojitakahashi.net
Twitter:https://twitter.com/kojitaka1033
田口仁(文化史研究者)
文化史研究者。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。
同大学院博士課程在学中。河合塾美術研究所芸術学コース主任講師。専門は芸術理論史、映画史、都市論。