詩|なれる
きみは生きていて、死なないで、っていうくせにLINEの返信はそっけないのね。本当は大丈夫なふりをしているの、ううん、大丈夫になっても、いくらでも生きていてって言ってほしい。だってそれは愛でしょう。もう大丈夫になったの?なんて聞かないで、いつまでも大丈夫になんてなりたくないの本当は。この身体は誰のものなのかしら。母体にいるときからの共依存今も。ありのままのわたしはアノニマスで、母からわたし、身体を取り返すの。そうしたらようやくわたしになれて、慣れて、馴れる。回復した?って嬉しそうに手を伸ばすきみみたいに、わたしも笑って回復したかったけれど、知ってしまったの、回復するって、一人でも生きれるよってことなんだって、そして回復するって大人になることなんだって。回復して大丈夫になったら、わたし大人になるのかな。なれる。きっとなれる。でもなりたくないのよ。
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