絵本作家
我が家には定期的に『別冊太陽』がやってくる。
定期的にやってくる、というのは、定期購読をしているという意味ではない。コンスタントに買ってかえってくる習慣がある、という意味だ。買いそびれてしまうことは普通にある。
『別冊太陽』には「日本のこころ」というシリーズがあるが、これは3冊に1冊は買っている、というペースだろうか。もちろん特集に惹かれれば、連続で手に取ることもある。
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今回本稿で取り上げる「絵本作家のしごと」という特集号は、先程紹介した「日本のこころ」とは別枠で、「『別冊太陽』スペシャル」として刊行されているものだ。
私は絵本作家の書くエッセイが好きで、「この人、知らん人やな」と著者プロフィールを見て、そこに「絵本作家」という肩書があると、迷わず購入するようにしている。
恥ずかしながら、この絵本作家の絵本は読んだことがない、という場合もある。極力エッセイを読んだ後は、絵本の方にも手を伸ばそうと心がけてはいるが……量的に追いついていない。
絵本作家の書くエッセイに惹かれるということは、絵本作家という生き物そのものに関心があるということで、それを特集した刊行物を発見した日には、購入しないわけにはいかなくなる。
引いたのは、竹内繭子とのユニット「100%ORANGE」の活動でも知られる、イラストレーター/デザイナー・及川賢治の言葉である。
この文章を目にしたとき、いかにも絵本作家らしい言葉だ、と感じた。少し嫌味な感想に聞こえるかもしれないが、私は絵本作家が発するこういう雰囲気の言葉が好きであるし、時に絵本作家にしか口にできない言葉であると感じることもある。
もう一つだけ、及川賢治の発言を引いてみる。これも、上に同じ、いかにも絵本作家らしい言葉だ、と感じる。日頃、活字メディアにどっぷり浸かっている身として、絵+文のメディアであるからこそ説得力を持ちうるように思えるのだ。
いろいろ書いてきたが、私は小説やエッセイと比べて、絵本はほとんど読んでいないにひとしい。これから読み進めていくにつれて、絵本自体に対するイメージも変わっていくかもしれない。その変化も含めて、楽しんでいければと思う。
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