HSPという概念で自責ループを諦められた話
先日、MBTIテストをやってみました。
結果はINFJ-Tタイプ(提唱者)でした。他のサイトでは「カウンセラー」と呼ぶところもあります。
HSP(Highly Sensitive Person)という言葉や概念を知った時と同じように、自分がこのINFJタイプというのを知った時もすごく腑に落ちました。
「うわ~!」と内心悶絶しながら、胸のあたりがぎゅっとするのを感じていました。自分にとっての正解を見つけると、胸がざわざわするんです。
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子供の時から、『自分』に興味がありました。「自分」のことなのになんで分からないんだろう?といつも疑問に思っていて、そのくせ、周囲のことはよく見ていたので、自分のことより他人のことのほうがよく分かるくらいでした。
集団に馴染めなかったり、「動きが変」とからかわれたり。この世はとても生き辛くて、なんで私は「変」なのかなぁとずっと悩み続けた挙げ句、その理由を知りたくて心理学を勉強しました。
大学院を卒業して心理職についてからも、人間関係では躓きまくり、うつになって精神科の閉鎖病棟に入れられたこともあります。
30台半ばに近づき、ようやく少し落ち着いて人間関係が続けられるようになってきた頃に結婚。それまでは恋愛すらストレスになるのでできませんでした。
繊細すぎるが故の感受性の強さで、霊感みたいなものや直感力みたいなものも強く、カウンセリング時にもイメージングを使ったり夢分析をやったりしていたのですが・・・
自分のエネルギー消費が激しすぎて体調を崩し、仕事に行けなくなりました。
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仕事も続かないし、人間関係は下手すぎるし、私は本当になんなんだろう・・・とずっと思っていて、それが悩みでもあり、自己嫌悪の種でもありました。
そんな時、彗星のごとく現れた「HSP」という概念。本当に「うわ~!」って声が出そうになり、頭を抱えました。
HSPに関する情報を追っていくうちに、MBTIテストに行き着きました(HSPは、MBTIテストの「INFJ」タイプか「INFP」タイプにあてはまるという説もあるようです)。
気になる方は、下のページも参考になるかもしれません。
「HSP」と「INFJ」タイプ。これら2つを知って、私が一番救われたポイントは「性格ではなく気質」という言葉です。
変化していく「性格」と違い「気質」は生まれつきだから変えられない、という言葉を見て、今まで「自分が悪い」と己を責め続けてきた私は「ついに免罪符を手に入れた」ような気持ちになりました。
そういう気質だからといって何をやってもいいわけではないし、だから(今までの恥ずかしい黒歴史を)許してくれと声高に主張するつもりはありませんが・・・。
「自分のせい」で社会的にマイナーな特徴がある場合は「(自分のせいで周囲に迷惑をかけるので)よりよく改善しなければならない」と強迫的に考えてしまい、自分が思う「普通」を最大限頑張ってやっているはずなのに、一向に社会のスタンダードに仲間入りできない。
少なくとも私の場合はそういう傾向が強すぎて生き辛さを感じていたので、「生まれつきだから『改善』とかいう次元ではない」とはっきり言われて、ようやく「ああそうか」と諦められた感じです。
「諦める」とは、『物事の真理・道理を知ることで、自分の願い事が叶わない理由が明らかになり、納得して断念する』という意味の仏教から来た概念だそうです。
今までの人生で、数え切れないほどの失敗や回り道をしてきましたが、それらがあった上での「HSP」という気づきだったので、すんなり諦められたような気がします。
HSPからのMBTIテストというコンボは、最近の私にとっての大革命でした。私の中には多分元から答えがあったのかもしれませんが、自分の中の概念を世界共通の「言葉」というツールに変換するのが下手なので、今まで明確な言葉にできませんでした。
明確な言葉は時に人を救うこともある、と再確認できた出来事でした。
人生無駄なことなんてない、というけれど、傷だらけで生き抜いてきた甲斐が少しはあったのかなぁと思います。そう振り返ることができるくらいには、人生の点が積み重ねられたのかもしれません。
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