
行ってよかった宿 2022/3
こんにちは紅油 (ほんよう)です。
このシリーズも3回目。
2022/3に行った宿を紹介していきます。
鶴の湯(本陣)
#秋田県 #乳頭温泉
日帰りでは何度か来訪していた鶴の湯。一度本陣に泊まってみたいと思っており狙っていました。
今回「日本秘湯を守る会」のサイト経由で予約をしたのが2021/9。実際に泊まったのは2022/3なので、泊まるまで約半年待ったことになります。
サービス:
チェックイン後に部屋に行くまでにひととおり宿であったり温泉に関する説明を丁寧にいただきました。
また夕食の際にも自室内の囲炉裏に食事に使う炭を入れにきたり、食事の説明をいただいたりなどすごく丁寧でありがたかったです。
食事:
キノコと地のものを中心とした献立になっています。これに岩魚の塩焼き、山の芋鍋が囲炉裏におかれ、夕食は囲炉裏を囲んで食べるスタイルです。
低めのお膳に置かれた小料理と、囲炉裏に置かれた鍋をつつきながら畳の上にあぐらをかいて食べるスタイルは懐かしさというより、もはや文化体験の域です。

朝食は本陣の6・7番の広間にていただきます。写真だと質素に見えるかもしれないですが必要十分です。「これでいいんだよ」朝食グランプリがあれば間違いなく日本一でしょう。
甘く味付けがされた魚の煮物?と種々の野菜、そして味噌汁とご飯。一瞬でお櫃のご飯が空になりました。

見ていると給仕されているスタッフの方と宿泊客の方との距離感も非常に近く、連泊されていると名前と顔を覚えられているようで、すごくアットホームな感じでした。
温泉:
白湯・黒湯・中の湯・混浴露天の4種類の温泉があり、主な泉質は含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉。
この4種類の温泉はそれぞれ別の源泉のようですが、素人目には違いが分からなかったです。全部良い。
白濁した温泉に古い木造板張りの浴室。風情あふれる光景は、東北の名湯に来たことを思い出させてくれます。
個人的には蔵王などに比較するとpHが高く湯温も比較的低いことから、硫黄泉でもゆっくり浸かることのできる温泉だと思いました。あまり長湯した後もフラフラしません。
外観、建物:
鶴の湯さんといえば、入り口すぐ横にある、この本陣の建屋が印象的です。冬の時期に来ると雪に埋もれた本陣はライトアップされ、すごく幻想的な空間になります。また周りから離れた山奥にある乳頭温泉は星も非常に綺麗です。


また、今回初めて1号館も内部を拝見させていただきました。木造の建築は熊本日奈久温泉にある「金波楼」さんや青森の「蔦温泉旅館」さん、飛騨古川の「八ツ三館」さんを思い起こさせるような素晴らしい作りでした。

この室内の作りにやられてしまいました、、次回はこちらに泊まろうと思います。
1号館2階には貸切風呂が2つあり、空いていればいつでも入ることができます。この貸切温泉の方が少しだけ湯温が高めな感じがしました。また貸切温泉にはシャワーとシャンプー・ボディーソープが備え付けられています。

アクセス:
田沢湖駅から羽後交通「乳頭温泉行き」バスで「アルパこまくさ」まで30分。アルパこまくさからは送迎のバスが待ってくれています。
日帰りの際は「鶴の湯温泉入り口」というバス停からよく歩いて向かっていましたが、約3kmの道のりを1時間弱かけて歩くことになるのでおすすめできません(良い子は真似しないでください)。
大人しく送迎のバスで向かいましょう。
界 津軽
#青森県 #大鰐温泉

サービス:
星野リゾートが運営されている界シリーズだけあり、サービスは非常によかったです。
チェックインからお部屋の案内まで非常にスムーズに行っていただいただきました。
また、チェックイン時にしたちょっとした雑談(前泊地について話した)内容も他のスタッフの方に引き継がれているようで、食事の際にテーブルについていた別のスタッフの方からも、「前泊地はxxだったんですね、どうでしたかー?」などと話を広げていただけて、すごく大切におもてなしを受けている印象を抱きました。
食事:
夕食は地のもの、魚などを中心とした懐石料理のようなコースでした。パーテーションで区切ってあり、半個室のような感じです。
素材自体はもちろん、一品一品に調理のこだわりが伝わってくる料理で非常に満足でした。味付けは濃くないのですが、出汁の旨味などがしっかり感じられる料理が多く美味しかったです。

朝食もちょうどいい量で残さず食べられました。
温泉:
男湯・女湯ともに内湯が一つのみ。浴槽はヒバ作りで林檎が浮いている粋な作りになっています。青森屋さんなどでもそうですが、やはりこのヒバの香りが非常によく森林浴をしているような気分にさせてくれます。
泉質はナトリウム-塩化物泉・硫酸塩線でpHは7.6の弱アルカリ性。少しぬめっとしたお湯です。
なお源泉掛け流しではありません。
湯上がりにはごぼう茶・りんご酢が用意されており汗をかいて枯れた体に染み渡ります。
外観、建物:
こちらの建物2010年までは別の名前「南津軽錦水」として運営されていたようです。その後星野リゾートが運営を受託し今に至ります。
ですので外観そのものは前の旅館さんのものを引き継がれていると思うのですが、内部に所々星野リゾートらしさを感じることができました。

特にアクティビティ。界だけでなく星野リゾートの各施設ではその土地の特色をアクティビティとして体験できるというものがあり、ここ界 津軽では「こぎん刺し」を自分で体験することができたり、夜には津軽三味線が披露される催しがありました。

退屈せずに滞在時間有意義に過ごすことができ、非常によかったです。
界 津軽で体験できるアクティビティ一覧はこちらをご覧ください。
アクセス:
大鰐温泉駅から送迎バスで10分程度。大鰐温泉駅までは青森・新青森駅から鈍行で1時間半ほどかかります。
途中弘前を通るので弘前観光もできますし、温泉に興味のある方であれば黒石の方まで足を伸ばしてみてもいいかもしれません。
湯元 不忘閣
#宮城県 #青根温泉

ずっと行きたかった湯元 不忘閣さん。ついに今回行くことができました。「日本秘湯を守る会」の会員宿でもあります。
サービス:
素晴らしかったです。
写真を撮っていると、”映える”スポットを自分の業務を止めてでも教えてくださったり、送迎場所を間違ったにもかかわらず遠いところまで迎えに来てくださったり、本当にあたたかいおもてなし・優しさに触れることができるお宿さんでした。
食事:
日本料理(懐石)のコースでした。出汁の取り方や素材の切り方・盛り付け方それぞれがこだわり抜かれている印象を受け、最後まで美味しくいただくことができました。
温泉:
蔵湯、亥之輔の湯、御殿湯、大湯の4種類。このうち蔵湯、亥之輔の湯は貸切湯となります。なお、全て源泉掛け流しです。
(2022/3現在 新湯は休止中)
泉質は低張性中性高温泉 ですが、湯温は高め(体感42℃くらい?)で5分も入っていると汗をかいてきます。
それぞれ特徴があり非常によかったのですが、中でも大湯には圧倒されました。
大きな梁がある木造の湯屋に析出物の蓄積している浴槽、中に入るとタイムスリップしたようです。
湯口に近い方があつ湯、遠い方がぬる湯として分かれており、交互に入っているとあっという間に1時間は経ってしまいます。
ライトも暗めで、湯気が立ち上る様子が非常に幻想的に見えます。



外観・建物:
食事をする建物は国指定重要文化財の木造建屋で、随所に昔の名残を残しています。特に夜の室内の雰囲気は絶妙なライトアップ具合で現代とは思えない風情を漂わせています。




アクセス:
仙台駅のバス乗り場から「遠刈田温泉」行きで60分。アクティブリゾーツ宮城蔵王で下車をすると送迎をしてもらえます。宿までは送迎車で10分ほどです(送迎は事前予約)。
お宿 野の花
#熊本県 #黒川温泉
はい、1月に続き再訪です。2ヶ月に一回ペース。
野の花さんの概要は、以前書いた記事を見てみてください。
今回は、いくつか写真だけ共有しておきます。
気になった方は是非泊まってみてください!






さらに今回は、黒川温泉について詳しくご紹介したいと思います。
黒川温泉について:
周りには駅や高速がなく、最寄りの阿蘇駅・宮地駅からもさらに北に1時間ほど行った場所にある、山あいの温泉郷です。
緑ゆたかな山々に囲まれ、三十軒の旅館が集まった「黒川温泉郷」。高速道路からも駅からも遠い、田舎の温泉街です。
アクセスの悪い山間の温泉郷ですが、サイトをいくつか見てみるとすでに江戸時代中期には湯治場として利用されていたようです。
江戸時代中期には湯治の場として知られていた黒川温泉。肥後細川藩の国境付近にあることから、藩の役人も利用する「御客屋」として位置づけられました。
現在30軒の旅館さんが営業をされています。
たくさんの旅館があるのですが泉質は微妙に違うようで、大別される全10種類の泉質のうち、7種類を黒川温泉内だけで楽しむことができます。これは全国でも非常に珍しいとのこと。
黒川温泉の泉質は、10種類のうち7種類!日本の温泉の主な泉質10種類のうちの7種類が、この小さな里山の温泉地に湧出しています。それって、実はとても珍しいことなんです。ぜひ泉質を比べながら湯めぐりをお楽しみください。
黒川温泉の楽しみ方:
異なる泉質が各旅館で味わえることもあり、手形を持って各旅館を回る”湯巡り”が行えます。こちらは宿泊しなくても黒川温泉旅館組合(風の舎)で手形を買うことで回ることができます(注*。

手形を1,300円で購入すると28の旅館の中から3箇所まで入ることが可能です。また、黒川温泉旅館組合(風の舎)ではタオルなども販売しているため文字通り手ぶらで立ち寄り湯が楽しめます。(注*
*注意:コロナの影響により、現在手形の販売を中止しているようです。立ち寄り湯の際には「入浴情報」を確認の上、各旅館にて料金をお支払いください。
黒川温泉の行き方:
最短であれば熊本駅から阿蘇駅まで、特急「九州横断特急」「あそぼーい(一部の休日のみ)」で行き、阿蘇駅にあるトヨタレンタカー阿蘇駅前店で車を借りるのがおすすめです。
熊本市内からだと、最短でも車で約2時間ほどかかります。
おすすめは大分県の由布院とセットで回る方法。阿蘇~由布院間は「やまなみハイウェイ」と呼ばれる道があり約1時間ほどで行き来することができます。
言わずもがな由布院は有名な温泉地ですので、素晴らしい温泉宿さんがたくさんあります。
また、途中に「寒の地獄温泉」「筌の口温泉共同浴場」などの地温泉もありますし、もう少し足を伸ばせば「杖立温泉」「筋湯温泉」「湯平温泉」「炭酸泉で有名な長湯温泉」などなど、有名な温泉を片っ端から回ることも可能です。
温泉でふにゃふにゃになりたい方はおすすめです。
以上3月に泊まった宿でした。
ありがとうございました。
紅油