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『壁』は、自分が作っている。絵本紹介『かべの むこうに なにが ある?』

こんにちは、honaです!

図書館通い、続けています〜。

そこで今日はまた、図書館で借りて出会った、すてきな絵本のご紹介をさせていただきたいと思います!


『かべの むこうに なにが ある?』

ブリッタ・テッケントラップ 作  風木一人 訳

ちいさなねずみが住むある町には、赤くて高い壁がありました。その壁は、町をぐるりと取り囲んでいました。
ちいさなねずみは、壁はなぜあるの?壁のむこうには何があるの?と気になって仕方ないけれど、町に住む他の動物たちはみんな知らないし、放っておけと言う。壁の向こうは危険だから、と。

でもある日、ひょんなきっかけで、ちいさなねずみは壁のむこうに行くことに。
そこで、ちいさなねずみが見たものとは…。



実はタイトル通りの内容で、予想できているはずなのに、読めば読むほど、心の奥にじんわり響いてきます。

この絵本を読んで、『壁は、自分たちが作っているんだ』と改めて考えさせられました。

例えば、誰かと話したり、コミュニケーションを取るときに、「こう言ったら相手を嫌な気持ちにさせるかも」「ちょっと話が合わないかも」などと考えて、いつの間にか『壁』を作って、自分の考えてることがうまく伝わらなかったり、話し合いが前に進まない。

なんなら話す以前にも、「話しかけたら変に思われるかも」「何となく怖い」「何を話したらいいか分からない」と、壁を作って、話しかけられない…ということは、コミュニケーションが苦手な私にはよくあること。

自分の中にも、『壁』がある。
「あれもできない」「私には無理だ」と決めつけて、自ら『壁』を作って、前に進むことができないと思い込み、壁の内側に留まり続ける。

あらま、人生、壁だらけ。

でもそれらの壁は、実は自分たちが勝手に作っているだけで、考え方ひとつで、或いは少しずつでも変化していくんだと気づくと、思考習慣や行動習慣も少しずつ変わっていき、そのうちふと心が楽になっている自分に「あぁ壁があったんだ」と気が付くときがある、気がします。


こうしたメッセージを子どもたちがどう受け取っているか、私には分からないけれど、とにかく絵が可愛くて、色鮮やかで、登場する動物たちも愛らしいので、子供は何度もこの絵本を自分たちで開いたり、読んでと言ってきたりします。

私から、絵本について何か説明することはありません。求められれば、一緒に考えることはしますが。
何か子供たちの心に届くものがあって、いつか思い出すようなことがあれば、嬉しいなぁと思います。


素敵な本に出会えて、今回もラッキー!
たくさんの偶然と、関わっている全ての人々へ、感謝を。


では、今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!


hona


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