洋梨のタルト

フランス詩の授業、
ちょっと疲れた合間、
おやつの時間がある。
主催者のキリさんが
気の利いたお菓子と
可愛いナプキンと
フランスもののお茶を
用意してくれる。

昨日は生徒のひとり、
ウエタマさんが
手作りの洋梨のタルトを
持ってきてくれた。
茶色のアーモンド生地に
黄色の洋梨が綺麗に並び、
パリのパティスリーの
タルトオポワールみたい。

この洋梨のタルトは、
ベルエポック時代に
パリのダルブルー通りの
パティシエが作りだしたとかで
タルトダルブルーとも呼ばれる。
ウエタマさんのタルトは
まさにパリの佳き時代の
味わいがする感じなのである。

コンポートされた洋梨は
甘すぎず薫り高い。
タルト生地は香ばしい。
キリさんが淹れてくれた
オリビエ・ボーランジュの
ハイビスカスの紅茶、
「nuit songe 白昼夢」とも
マリアージュされて
頭も心も癒してくれる。

本日のフランス詩の授業、
ギヨーム・アポリネールの詩が
さらによく聴こえてしまうのだ。