連句を巻く
俳句は五七五であるが、
これは句を続けていく
連句の最初の上の句、
五七五の発句だけが
独立したものであると
最近知ったのである。
連句とは発句の五七五に
二句目の下の句七七をつけ、
短歌のように仕立てて、
第三句の五七五を作るが、
最初の句から飛躍し、
思い切った連想をする。
さらに第四句の下の句と
どんどん句を連ねていく。
三十六句を連ねると、
三十六歌仙となる。
ここまで詠んでいくと
新しい世界が開ける。
「俳諧は三十六歩の歩なり、
一歩もしりぞくこと無し」
芭蕉が述べているように
俳諧は連句こそであり、
立ちとどまることなく
新局面を開いていくことが
大いなる醍醐味である。
連句を行うためには
俳句好きが集まる故に
「座の文芸」と言われる。
俳諧の達人を座に招き、
発句してもらい、
皆が連句していく。
皆で愉しむ文芸なのだ。
俳句は小説や詩のように
一人でコツコツ作るもの。
そのように思っていたので
同じ趣味の者たちが集まり、
皆で一つのものを作るなど
何と素晴らしい文芸であるかと
日本文化に感服してしまった。
まったくの気まぐれで時々
俳句を詠んだりするけれど
まったくの下手くそど素人、
これから勉強していって
いつの日か連句の詠む座に
加わってみたいと夢見る。
仲間との遊びが大好きなのだ。