「リストランテの夜」

イタリアからやってきた兄弟。
兄は才能豊かなシェフ。
弟はハンサムなホールマン。
本物のイタリアンの味を
アメリカ人はわからない。
へんてこな食べ物ばかりだと
彼らのレストランは流行らない。

赤字続きでお金も借りられない。
追い詰められたレストランに
人気店のオーナーが助け船、
一流の歌手を店に行かせると約束。
まさに勝負の時と友人たちを招き、
素晴らしい料理を用意するものの、
歌手とその一行は遂にやってこない。

瞞されたと知ったときはもう遅い。
店は終わりだと兄弟は大喧嘩。
弟は自分たちを陥れた悪人、
人気店のオーナーに言う。
「兄はお前なんかとは違う。
才能のある素晴らしい男だ」と。
喧嘩しても兄弟愛は変わらない。

イタリア人の料理への愛情と
誇りが彼らの信じる道である。
卵だけの貧しいオムレツとパン。
分けあって食べ合うイタリア兄弟。
肩を組みながら無言で食べる。
これから兄弟はどうなるのか。
「リストランテの夜」、いい映画だった。