寂しい宣告
「悪いなあ」
脳神経の北川先生が
MRIで撮影した
パソコンの画像を
見ながら呟いた。
「手も少し痺れます」
腰の脊椎間狭窄症の
診察が2カ月に一度、
そのときにそう告げたら
首の検査をすることに。
頸椎も狭窄していた。
腰だけでなく首も
骨の間が潰れていた。
首は太く自信があり、
それだけに衝撃だった。
「手に痛みまで出たら
手術したほうがいいな」
「先生、腰も手術が
必要かもって言ったです」
「うん、腰も悪い」
腰だけでも怖いのに
首なんてもっと怖い。
手術が失敗したら
下半身だけでなく
全身不随だってある。
首にも腰にも負担かけず
無理をせずに生活しろ。
ラグビーができなくなり
今度はゴルフもやめろと。
楽しみが消えていく。
土曜の午後、
寂しい宣告だった。