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マシュー・ボーンのバレエ、「白鳥の湖」_2019年7月12日
2019年7月12日に、Bunkamura オーチャードホールでマシュー・ボーンのバレエ、「白鳥の湖」を見てきました。
小柄で繊細な王子が、どこか「僕ちゃん」という雰囲気で可愛かった。
「僕ちゃん、つらいのです」
「僕ちゃん、超ハッピー!」
「僕ちゃん、困ってます。ワナワナ」
と、あらゆる感情が指先からも頭の先からも、ありありと伝わってきた。
そして、対する大きな白・黒鳥には、すさまじい迫力がありました。
1Fの前のほうの席だったので、呼吸による演技まで聴くことができた(群舞で高く跳んだときでさえ、着地の音が聞こえないのに!)。
音楽も、今作のベースになっているのももちろん「白鳥の湖」。
あまりにも素晴らしく、また有名な古典バレエをマシュー・ボーンが現代意訳して、まるで違う物語のように大胆に振り付けたのが、今回の「白鳥の湖」。
作品のコミカルさに笑えるのは、素晴らしい才能と、基礎的な力が積み上げられているからこそ。その安心感がゆえだと、しみじみ感動しました。
私も頑張ろうと、心にチカラをもらいました。
個人的に、今マシュー・ボーンの「白鳥の湖」を観られたことに必然を感じます。
素晴らしい体験に、心から感謝します。
笑いながらも、圧倒的な美しさに涙が溢れ、最後は大勢の観客とともにスタンディングオベーションでした。
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