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本当の私とつながる瞬間
11月20日冥王星が水瓶座に入り、しばらくの間私の中に虚無感が広がっていった。
自分が何をしたいのか、何を目指すべきなのか、すべてが霧の中にあるような感覚。きっと星の影響もあるだろうと思ってはいたし、これがずっと続かないこともわかっていた。
不思議と焦りはなかった。
これまで色々なことに挑戦してきた。成功と呼べるものはなかったかもしれないけれど、自分の興味の赴くままに、精一杯行動してきた。それは間違いではなかったはずだ。
借金の重さ、再発の不安、夫婦関係の揺らぎ。時に「このまま終わってしまってもいいかな」という思いが頭をよぎる。笑ってしまうほど、ネガティブな考えが次々と湧いてくる。
でも、この変化の時期に、ある気づきが訪れた。
私はこれまで、好奇心の赴くままに様々なことを学んできた。講座を受け、資格を取り、新しいことに挑戦する度に、「これだ!」と思えるものを探していた。
昨年、ハーブボールのマッサージの講座を受けることにした。でも、何かが違った。講座を重ねるうちに、違和感は大きくなるばかり。それで本当に悩んで悩んで悩みまくった末に、受講をやめた。後になって気づいたのは、その講座の受講を決めた時私は、「自分の軸から離れていた」ということだった。
何か、焦りや、誰かの言葉を気にしていたり、純粋な自分ではない時にした決断。これは努力でなんとかできても、私にとっては相当疲れる道という学習ができた。
自分の中の確かな何か―それは、誰かに決められたものでも、周りの期待でもない。静かに自分の内側に耳を澄ませると、確かにそこにある想い。
今、私は執筆に没頭している。キーボードを打つ音と共に、心が躍動するのを感じる。仕事が休みの日は家に引きこもって、書くのが楽しみなのだ。これが、私の本当にやりたかったことなのかもしれないと思うくらいに没頭している。
揺らがない価値観は、自分との誠実な対話から生まれてくる。ただ、その時々の自分の気持ちに正直に向き合い、判断を手放して受け入れていく。そうすることで、少しずつ見えてくるものがある。
これは私の、本当の私とつながる旅の途中。まだ答えは見つかっていないかもしれない。でも、この過程そのものが、私という存在を形作っているのだと思う。