詩 / 孟秋


酔って寝ながら心の内に秘めた女の事を想い浮かべる
神の寵愛を一身に醸し出す女の姿を

満たされない情慾に駆られ
至福と絶望に挟まれ眠りに就こうとする

心の臓は酒とあの女を理由に高鳴り続ける
ユダの次子の様に欲望は行き場がなく彷徨い流れる
神を理由にこの身は昂ぶる

若く辛苦の耐え難き日々に未だに一人の女を姿を現さない
いつか恋い焦がれる日々は落ち葉が踏まれる頃に終える事を
祈りつつ叶わぬ愛を望みながら深き眠りに就こう

夜空には月が浮かぶ


2017.9.25.1:51

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