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【不登校支援】メンタルフレンドのお話⑧みのりちゃん編最終回〜登校復帰への架け橋〜(実話)

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この機会に、是非ご覧くださいませ(_ _)💐

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私(ひまわり)は、学生の頃、しばらく学校に行けていない小・中学生のお子さまのお家を訪問して一緒に過ごすアルバイト(メンタルフレンド)をしていました。
引き続きその頃のお話を、当時の日記を読み返しながら書いていこうと思います。

※実話ですので、名前は(仮)とさせていただき、個人が特定されないよう充分に配慮しつつ書いてまいります。後半は有料記事となっております。
挿画像はイメージです。

【これまでのあらすじ:メンタルフレンドを始めた私。お勉強を見守ったり、お菓子作りをしたりして過ごす日々。2人で物語を作成するうちにみのりちゃんの内面と向き合う機会を多く持つことになりました。

登校復帰への架け橋

そんな日々がしばらく続いていた中で金子さんからメールがきました。


メールの内容は、最近学校と連携をとっていて、みのりちゃんが学校になるべくスムーズに通える準備を整えるために様々なことを進めている、ということでした。

具体的には、今のクラスメイトの名前表をもらっておくこと、座席の位置や各教科の現在の内容の把握、教科書やノートの他に習字セットや彫刻刀など、皆が持っているものを一通り揃えておくこと等、細々したことまで金子さんがお母さんと担任の先生と進めているということでした。

少し後で知ったのですが、
今回担任の先生は、みのりちゃんが学校に行く予定の数日前からクラスメイト全体へ、みのりちゃんが教室に来てもじろじろ見たりしない、みんなにするのと同じような挨拶をする、音楽室や理科室など移動教室時はフォローして思いやりをもって接する、“どうして休んでたの?”等聞かない、といったことを話してくれたようでした。

金子さんから聞いた内容を、私はみのりちゃんに伝えることになりました。

私「今日はお話したいことがあるから聞いてね。」

みのりちゃん「うん、わかった。」

金曜日の午前中だけ学校に顔を出してみること、その後土日休めること、前日は(ひまわり)がお泊りして明日の準備を一緒にして、朝のお支度も一緒に行い、校門前まで一緒に行くこと、そこで担任の先生が待っていてくれることになっていること、持ち物すべてみんなと同じようにすでに教室に揃っていること、隣の席は穏やかな優しい女の子で後ろの席であること…

ゆっくりと、みのりちゃんが理解しやすいように意識して伝えていきました。

思ったより拒否することはなく、“お姉さん泊まってくれるの?”とワクワクするような様子がみられ拍子抜けしたのを覚えています。

しばらく後にみのりちゃん本人から聞いたことですが、当時のことを聞いた際に『ドキドキはしていたけど、後ろの席で、少し教室にいたら帰ってもいいということだったからそれなら出来そうと思えた。むしろやってみたいかも、と不思議とそう思えた。』と言うことでした。なんと頼もしい。


復帰登校初日。


ここからは有料とさせていただきます。宜しければ是非続きをご覧ください✨

記事のご購入ありがとうございます!!



泣いたり不安定になったりしないかと心配していましたが、私は前日の夕方からお泊りして、朝のお支度を時間に余裕をもって一緒に行い、それからランドセルを背負って校門までスムーズに行くことが出来ました。

校門には、担任の先生だけでなく、穏やかなクラスメイトの女の子(ゆうこちゃん(仮))も門のところにいてくれていました。

先生「よし、ここまで頑張れたね。」
ゆうこちゃん「一緒に教室行こう。」
みのりちゃんは頷いて、私のことを振り返らずに3人で門をくぐっていきました。

私は一旦自宅に帰り、夕方訪問することになっていました。
お昼すぎ、担任の先生からお家に電話があり、“午前中が終わり、このまま予定通り帰るか、給食を食べて帰るかみのりさんに聞いたところ、ゆうこさんに誘ってもらったことで給食を一緒に食べることにするとお話があった”とのこと金子さんのメールで知りました。
さらにそのまま午後も6時間目までいることが出来たのです。


夕方訪問すると、みのりちゃんは満足そうな表情で迎えてくれました。

私は、“どうだった?”と色々聞いたりしないことを金子さんから言われていたので、気になる気持ちをおさえて「頑張ったね」とだけ言いました。
お母さんも帰宅後のみのりちゃんに過剰に接しないことを金子さんから言われているようで、色々聞きたいところをグッとおさえていたようでした。

みのりちゃん「休み時間にゆうこちゃんとお絵描きしたよ。いつもの猫を描いてみせたら“可愛い”って言ってくれた。」

私「そうなの?!良かったね!!」

みのりちゃん「あと、みんなでドッジボールしたよ。でもはじめから外野にいれたから良かったよ。ゆうこちゃんとずっと寒い寒いって言って、(長袖に手を引っ込めて足をバタバタ動かしながら)こうやってた(笑)」

笑顔でお話してくれるみのりちゃんを見て安心しました。

担任の先生によって、事前にみのりちゃんが来ることが共有されていたクラスメイトのみんなのおかげで、みのりちゃんは詮索されずにむしろ和やかに受け入れられ、穏やかに過ごすことが出来たようでした。

そして、土日を挟んでの月曜日の登校は、自分で目覚ましをセットしてゆうこちゃんと登校出来たとのこと連絡をもらいました。

それ以降も学校に通えるようになったみのりちゃんの家への訪問は、1週間に1度のペースをしばらく行い、そのうち1ヶ月に2回程度になり、数ヶ月後には“とりあえず終了”ということになりました。

みのりちゃんは「お姉さん!お姉さん!」と好いてくれていましたが、みのりちゃんが登校後に私が来る回数が減っていっても、そこまで大きく動揺することはなくいれたようでした。
むしろ私のほうがさみしさを感じるほどでした(笑)

みのりちゃんの中で家庭と私がみのりちゃんの社会の全てだったところから視野が広がり、クラスメイトや親友の存在がいて強く、安定していられるようでした。

様々な理由で登校を拒否しているケースがありますから、学校に通えるようになることが全てではないと思います。
ただ、みのりちゃんの場合は段階をふんで周りのサポートを得ながら学校へ通えるようになったことは、いきいきと日々を過ごすことに繋がっただろうと感じます。


これで、みのりちゃん編は以上となります。

メンタルフレンドとしてスタートした第1回目の訪問先が工藤みのりちゃんのご家庭だったことは私の中で大きなことでした。

私はその後、2年間のメンタルフレンドのアルバイトを辞めた後も、児童指導員・保育士・専門職員として、たくさんのお子様、親御様と関わることになっていきます。

今回はここで終わります。

最後まで読んでくださりありがとうございます✨💐

次回作も楽しみに待っていただけると嬉しいです🌻

フォローして待ってくださる方がいらっしゃったら泣いて喜びます😭♥

これからもひまわり🌻を宜しくお願い致します💐

最後までお読みいただき
ありがとうございます💐

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