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過去、WB(海外ドラマ「HEROES」)と提携した某企業の小説で1位と3位を獲得。妄想…

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過去、WB(海外ドラマ「HEROES」)と提携した某企業の小説で1位と3位を獲得。妄想と活字の狭間で彷徨い中。深層心理学を取得している割には薄い小説を書いてます

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  • 小説

    岡山県の「鬼伝説」のキャラを元に書いてみました!

最近の記事

エピソード2-(4)

「あぁ!・・・・・くっ・・う。・・・・はあ、はあっ・・・」 彫刻の様な美しい身体に大量の汗がポツポツと滴り落ちていく。 極度の緊張のせいか、それとも他の何かか、小刻みに震え痺れる肢体を止めるため両手で抱える様に掴んだが、両膝が耐えられずガクっとその場に崩れ落ちる。 「ああっ!!・・・・んっ!」 どれだけ時間が経ったのだろうか?痛みと快感を圧し殺すように喘ぎ声を上げながら、自らの頭を強く抱える。   ―はやく!はやく消えてくれ!!身体がもたないっ・・・・! その刹那、頭蓋が

    • メインで呟けないので、こっそりここで呟く執筆関係の心境

      現在進行中の執筆関係は、まだまだな状況。 原稿は提出したものの、どのくらい削られるかなぁ・・・という感じでしょうか?(※指定された文字数もいかなかったのでかなりヤバい) 勿論、誤字脱字も含め手直しが必要な個所もあるだろうし、返事がくるまでがかなり緊張状態かな。 頭の悪さが露見してしまいますので💦 とりあえず、この添削が済むと「対談」と「zoom会議」があるそうで、今年中には終わらない予感もしています。 自費出版ではなく商業出版が出来たのは本当に有難いし、紙媒体というのが

      • エピソード2-(3.5)

        ―うわっ、素敵な笑顔。何から何までイケメン。   そんな乙女の様なキラキラした目で見惚れる沙羅とクチナシの横を優しく薫風がそっと吹き抜けたその時、 クチナシの艶やかな黒髪がふわりと揺れなびく。 ―ん?何かふわっと甘くて良い薫りが・・・。何だろうコレ?ん~~。なんだっけ?アレ、アレよ。この甘い薫りのする花の・・・名前は・・・ 「クチナシ・・・・」 ボソっと呟く。 「いま、なんて・・・・?」 不意を突かれた様に名を呼ばれた男の全身が一気に熱を帯び始める。 快感と苦悶が同

        • zephyrosのプロフィール After Dinner Tea

          遅くなってしまったのですが、zephyrosのプロフィールを書いておこうと思います。 自分が目指す目標は「小説家」です。 10代の頃から数え早数十年。 自分の「夢」であり、「目標」でもある「小説家」にはまだなれていませんが、残り少ない人生の中でその「夢」を実現させたい。 とは思うものの「無」から「有」を生み出すのは難しいもの。 過去、海外ドラマ「HEROES」のワーナーブロスと提携していた某会社の「ストーリーツリー」携帯小説ではランキング1位と3位を獲得したのですが、そ

        エピソード2-(4)

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        • 小説
          9本

        記事

          エピソード2―(3)

            「はあぁぁ~。先月先々月に続き今月も結果は最悪~。なんで凶しかでないの?恋愛運ないのかなぁ、わたし」 大きなため息をつきながら、赤銅色の月を眺め、目をウルウルさせる沙羅。 「男友達って言ってもお調子者の蓮しかいないし。あぁああ~、わたしっって!」 ヤダヤダヤダと言いながら、首を左右にぶんぶん振りまわした。   「こんなアンニュイな日は!コンビニ!!コンビニ最高~!!糖分摂って、グッスリ寝るぞ~!」   善は急げと足取り軽く目を輝かせながら、近くのコンビニへと滑入るよう

          エピソード2―(3)

          登場人物紹介 「人間」

          とりあえずコチラは「人間」サイドのご紹介。登場まではもう少しかかりそうな感じです。 柊 颯真 身長:179cm 特徴:破邪剣 童子切安綱の主 性格:常に自分が正しいと思っているタイプ 柊 葵 藤原沙羅の同僚 身長:167cm 特徴:兄 柊颯真の双子の妹 呪術専門 性格:優しくて面倒見が良い女性にみえるが、実は・・・

          登場人物紹介 「人間」

          エピソード2-(2)

            「相変わらず短気だよな~、お前。で?今日の神示どうだった?」 珍しく真面目な目つきで蓮がクチナシに問いかける。 硬く手のひらを組み、クチナシはスッと視線を下に落とすと、 「何の兆候もみられなかった。印もまだだ。あれから3年も経つのに・・・・」   「そうか・・・やっぱり記憶は戻ってない感じか」 ふうっと大きくため息をつきながら蓮は考えを巡らす。 ―「約束の日」が近づいてきているのに何故だ?何かが発現の邪魔をしているのか? 「これは一つの仮説では有るが・・・・」

          エピソード2-(2)

          登場人物紹介 「鬼」

          ※もう少し「鬼」サイドの登場人物を追加する予定ですが、とりあえず現時点でのメインご紹介 小説後半 主要キャラクター:頭 温羅 阿曽媛の夫 身長:189cm 特徴:銀髪ロングヘアー 紫の瞳 性格:寡黙 小説前半 主要キャラクター:菊池 蓮 身長:178cm 特徴:茶色の短髪 性格:おちゃらけ 「適当」をモットーに生きている 小説前半 主要キャラクター:凪 『鬼の末裔』の血脈には「姓」が存在しない。 身長:190cm 特徴:黒髪ロングヘアー 時々変装用の丸メガネを着用 女

          登場人物紹介 「鬼」

          エピソード2―(1) クチナシと神示

           沙羅が向かったのは神社の一角に在るとある場所だった。 ここは古くから伝わる「鬼伝説」が存在する場所でもあった。 1000年以上続くと言われるその神示は「鬼討伐」に勝利した後、埋められた「鬼の首」の上に「窯」を置き、その上の「蒸篭(せいろ)」で吉兆を占う方法だ。 吉と出るなら「鬼の咆哮」が大きく聴こえ、凶ならば本人に聴こえる事が無い言われている不思議な神示だ。 この神示は「鬼の子孫」である巫女しか赦されず、一般の人間が占う事が出来ないと言う貴重な神示だった。 更に他の神社とは

          エピソード2―(1) クチナシと神示

          エピソード1 プロローグ(2)

          振り返ると幼馴染の顔がそこにあった。   「おまえ今日は仕事休みか?」 「うん。今日は休み。蓮はまたズルしてんの?外回りだからって適当はダメだよ?」 「いんだよ、どうせ安月給だし~」 はぁ~、と大きくため息をつきながら適当なこの幼馴染のことを一瞥する。 ― ゆとり世代とはいえ・・・・・・適当過ぎない?   「・・・・なあ」 突然、不意に覗き込むように顔を近づける蓮。 「なによ?」 「・・・・・・・いや。―なんでもない」 何かを言いたげな表情をした後、言葉を飲み込む様に蓮はグ

          エピソード1 プロローグ(2)

          エピソード1 プロローグ

          幻想的な朧月が、花序の枝の先端に出で、大地を目指し垂れ下げ咲き誇る藤の華達をより幻想的に魅せている・・・ そんな夜にわたしはその「青年」と出会った。  咲き乱れる白藤棚の下でその青年は、美しく艶やかな長い銀髪を風に揺らしながら、藤色の瞳でわたしの視線を射止める。 スラっとした長身に、陶器のような白い肌に流れる銀髪が妖しい色気を醸し出し魅了する。その姿はまるで白藤の神のように神秘的だった。 息をのむほどのその神々しい程の美しさは、人外の存在だとわたしに告げる。 だが、薄っすら

          エピソード1 プロローグ