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エピソード2-(4)

「あぁ!・・・・・くっ・・う。・・・・はあ、はあっ・・・」
彫刻の様な美しい身体に大量の汗がポツポツと滴り落ちていく。
極度の緊張のせいか、それとも他の何かか、小刻みに震え痺れる肢体を止めるため両手で抱える様に掴んだが、両膝が耐えられずガクっとその場に崩れ落ちる。

「ああっ!!・・・・んっ!」

どれだけ時間が経ったのだろうか?痛みと快感を圧し殺すように喘ぎ声を上げながら、自らの頭を強く抱える。
 
―はやく!はやく消えてくれ!!身体がもたないっ・・・・!
その刹那、頭蓋がミシミシという音を立て始め、それと共にクチナシは意識を失ったのだった。
 
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「おぉ~い!!もしも~し。生きてますかぁ~?」
気の抜けた声の侵入者は、
カーテンを素早く開けると、床に寝転がったままの男に、近くの花瓶の水を花諸共ぶっかける。

「うわわっ!!」

顔にかかった水の冷たさに飛び跳ねる様に起き上がりブルブルと頭を振るうと、辺りをきょろきょろと見回す。

「あ、・・・・・おまえか・・・・」

暫く沈黙が続く。

「って!なんでおまえがここにいるんだっ!!蓮!」

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