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読書感想文note【誰のためのアクセシビリティ?】

昨日から読み始めた「誰のためのアクセシビリティ」
とても面白く、今朝読み終えた。
今やっていることの参考になるところが多く、一度アウトプットしたいと思ったので、感想文を書いてみる。

「誰のためのアクセシビリティ」を読んで

アクセシビリティとは、「アクセス」と「アビリティ」を組み合わせた言葉で「アクセスできること」となる。
そのことを考えるとき、それはまず「どこへのアクセスのことなのか?」と、物事の本質を探ることが必要となる。
そして、アクセシビリティは、

単にある人が何かひとつの行為をできるようにするということだけではなく、その一つひとつは、大袈裟ではなく尊厳に関わる問題

p190

なのだ。
現状の日本では、そんな尊厳に関わるアクセシビリティを

「福祉」の問題として、人の「やさしさ」や「思いやり」を拠り所

p36

にしている。
それをよく表しているのが「合理的配慮」という言葉だと思う。
この本では、「合理的調整」との言い換えが登場していた。
個人的に好きな翻訳は、「しかるべき調整」(「公正を乗りこなす」より)だ。
「配慮」という言葉からは、「してあげている」という上から目線なニュアンスが感じられる。
尊厳を守るとは、そんなことではないと思う。

自分たちの問題には社会的な解決策があるのではないか

p28

こういった視点を持つことを大事にしたい。

*

現在、僕は、「超短時間雇用モデル」という新しい働き方を創出する取り組みをしている。
障害を持つ方が、企業で超短時間(週1日、1回1時間など)から働く仕組みだ。
本には、世界と日本の障害者のパーセンテージのバグについても書かれていたが、そんな日本において、企業で働く障害者は限られているのが現状だ。
それを「障害者の問題」として捉えるのではなく、『「社会的な解決策」があるのではないか』という視点から取り組んでいる。

わたしたちの社会は、人が生きるために必要なことやいるべき場所を、その人の可能性ではなく限界によって決めてきてしまったのではないだろうか。

p296

一人ひとりが持っている可能性、持ち味を広げていくため、「超短時間雇用モデル」を推し進めていきたい。

*

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
この本を読み、そしてこれから「超短時間雇用モデル」を進めていくにあたり、皆さんに聞いてみたいことが生まれました。
最初の方に、『アクセシビリティを考えるためには、「どこへのアクセスのことなのか?」という問いが必要、と書きました。
そこで、質問です。

あなたが、今まで「はたらくこと」を通して得ることができたものはなんですか?

収入、スキル、やりがい、生きがい、つながり。
色んなものがあると思います。
僕自身、改めて考えてみたいと思います。
よかったら、皆さんの得てきたものも教えてください。
よろしくお願いします!!

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岩堀暉久
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