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【9月の始まりに読んでほしい】休むことは怖い。でも、休まなかったらもっと怖かっただろう。

はじめに

こんにちは。公認心理師のはねです。
本日は、9月を迎えるタイミングで、ずっとお話をしたかったことを皆さんへお伝えします。

おおよそ5分もあれば読める内容ですので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

後ほども紹介しますが、不安のある方は以下のページなどをご参考にしてくださいね。
相談すること、病院にかかることは何も変ではありませんし、自分を守る上でとても素晴らしい行動です!

9月は心が忙しくなる時

いきなり不吉なお話をしてしまいますが、9月は10代の自殺数が多くなる時期です。
最近では、9月1日問題なんて言われたりしているほどです。

夏休みが終わり、新学期や、下期などの区切りを迎えるため、変化が大きく生じることによって、ストレスが増加してしまうということは想像がつくことかと思います。
社会生活が始まることで、様々な負担が増えていくのですが、特に、評価されることに対するストレスがこの時期には増加しやすいのです。

夏休みが終われば、学生さんはテストや体育大会などの行事があり、大人では上期の評価が下される時期ですよね。
そのため、休暇のリラックス状態から、緊張感や不安感が一気に強くなりやすいため、9月は心が忙しくなる時期なのです。

それによって、心がストレスでいっぱいになってしまう人は休みが終わることにとてつもない恐怖感や不安を持つようになります。

休むことの恐怖

9月に若い人の自殺数が増える要因として、上記のストレスの他に、「休むことの恐怖」が挙げられます。

前職でカウンセリングを担当していた学生さんからよく耳にした言葉があります。

「周りは休めと言うけど、休んだ分の遅れとか、理由を聞かれるのが怖い」
「学校を休んだら、親とか周りは心配するだろうから、気軽に休めない」
「休むことは大切とはわかっているけど、ものすごい怖い」

このように、様々な観点で休むことを恐れている人がたくさんいます。
復帰後の不安や、周囲からの目線や評価など、「休む」という選択を取ることが当事者からするとかなりハードルが高いのです。

もし、皆さんの周りに心が疲れている人がいた際に、休むことを促すことはもちろん大切ですが、その上で、休むと言うことにも勇気がいるんだと言うことを知った上で、寄り添っていただけるとありがたいです。

休まなかったら、もっと恐ろしい未来が待っていたかもしれない

休むかどうか迷っていたり、休む勇気が出ないと言う人に関しては、安心して休む選択肢をとってほしいです。

私の主観だけではなく、これまで担当してきた方々との面談や状況から言うことのできる紛れもない事実です。

とあるクライエントさんの言葉で、今でも思い出すのですが

「あの時休まなかったら、もっと恐ろしい未来が待っていたかもしれません。休んでよかったです。」

という言葉です。
※開示の許可はいただいています

「恐ろしいこと。」と聞くと、様々なことが想像できますが、一番最悪な展開を避けることは確実にできたという事には成ります。

実際に「休む」選択をとった人たちの様子を見たり、お話を聴いたりしてきましたが、皆さんなりの苦労がありながらも、次の一歩を踏むことができていると思います。

だからこそ、迷っている方がいれば、安心して「休む」選択をとってください。仮に、周囲に理解されないと言うことがあれば、この記事の内容を見せてもいいですし、厚労省の相談センターなどにお問い合わせください。


私の体験談を少々

私も「休む」選択をとったことのある1人です。
結論から言いますと、休んで本当に良かったと思います。

もちろん、休むことで周囲への迷惑などをかけてしまった罪悪感や、復帰できるのかという不安はありますが、結果的に、周囲の方々には感謝の気持ちしかありません。

ただ、休んでいなかったら、私は最悪な判断をしてしまったかもしれません。

孤独感、無力感、眠れない日々などから「いなくなりたい」と言う気持ちが何度も何度も頭をよぎりました。
もし、休まずに動き続けていたら、その気持ちのまま衝動的な行動に出てしまっていた可能性が高かったと思います。

その中で、主治医、産業医の先生や、休職を快諾してくれた会社の方々、家族、友人、パートナーなど、様々な方に支えていただき、少しずつではありますが、回復をすることができています。

何を言いたいかというと、重ねてにはなりますが、「休んで本当に良かった」ということです。
最初に感じた不安や恐怖は完全に払拭はできなかったものの、そこまで大きくはならずに、日々を過ごすことができています。

最後に

いつ、誰が心がしんどくなるかは正直わかりません。
言い換えれば、誰でもメンタル不調は起こりうるのが現実です。
(メンタル不調の多くはストレスが起因のため、メンタルが弱い人だけがなるのではありませんので、その辺は誤解ないようにして下さいね。)

そんな時は、風邪を引いて病院に行って休むように、心の異常を感じたら、病院や専門家に相談したり、休むことで心をしっかり労わってください。

実際に、心は一度壊れると修復がとても大変です。
壊れる前に、立ち止まる時間を作ってみて下さいね。

9月に限らず、皆さんの中に「休んでも大丈夫」というお守りを持っていただいて、心に少しでも余裕を持って過ごしていただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆さんにとって9月が良い1ヶ月でありますようにー!








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