ほっかいどう暮らし165 三代目「てつや正油」〜匠〜
2月も後半の週末の夜、ご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)とゆういちさん(40代後半)と僕の3人でお酒を飲んでいた時のこと。
その日は炭火で
焼き鳥を焼いて食べていたのですが
ゆういちさん 「このところ肉が続いているな。焼肉、焼き鳥、ジンギスカン...」
僕 「肉も美味しいけど、久しぶりにおいしい魚が食べたいね。焼き魚とか」
するとコーイチさん
「おおっ!いいね、焼き魚に日本酒かい?『肴は炙ったイカでいい♪』なんてね。食べたい、食べた~いっ!」
と一人盛り上がっています。
そうなると当然
「せっかくだから、札幌で安くておいしい魚屋さんを探して買って来てよ」
と言ったら、札幌はあまり詳しくないコーイチさん
「やだねっ!」「一人じゃ行かないからっ!」
と子供みたいなことを言い出す。
勢いに押され、しかたなく僕も付き合うことになりまして...。
翌週の日曜日の朝、僕の運転で出発。
コーイチさんとは、もう何度も一緒に出かけていますが
だいたいいつも天気が悪い。今回もイヤな予感がしていたのですが、その予感...
的中っ!!
5m先も見えないほどのホワイトアウト...当然車内は
険悪な雰囲気に...。
それでもなんとか札幌市内に入る頃には天候も回復し、ちょっと安心。すでに疲れ切った心を癒そうと、僕が『出だし歌クイズ』をやろうと提案。
『出だし歌クイズ」とは、お題のワードから始まる曲を歌っていくというもの。
僕 「それじゃあ、最初のお題は『あなた』」
コーイチさん 「『あなた』から始まる曲?...ん~...あぁ、「てんとう虫」のやつ。あなたと私が夢の国~♪」
僕 「『てんとう虫のサンバ』かい、古いねぇ。それじゃあ次は『雪』」
コーイチさん 「雪がとけて川になって流れてゆきます~♪」
僕 「キャンディーズの『春一番』か。いいねぇ。では『愛』はどうだ?」
コーイチさん 「歌い出しが『愛』?...サビならいっぱいありそうだが...」
と真剣に考えるコーイチさん。50代のおじさんなので、おそらく「愛さんさんと~♪」なんて歌い始めるかと思ったら
いやいや、たしかに「アイ」から始まるけど...。
さて、魚屋さん探し。
『札幌 安い 鮮魚店』で検索して、まず向かいましたのはJR桑園駅近くにあります
魚勝さん
広い店内には美味しそうな魚がいっぱい。そして安いっ!!
続いて伺いましたのは、新川通沿い
道産魚工房さん
小さいお店なので、そんなに魚の種類は多くないのですが
看板に「爆安の殿堂」と書いてあるように、とにかく安いっ!!
最後に雪の中、北39条へ移動し
一和鮮魚店さんへ寄りました。
結局3店を回ってホッケとまとう鯛を数枚、刺身用のホタテとタラコを購入。合計金額は約4千円でした。
「これだけ買って、3人で割ったら千円ちょっとか。いい買い物だったな」
とコーイチさんは自画自賛、「また来ようぜ」と言っておりました。
買い物も終わって時計を見ると、もう午後の1時過ぎ。コーイチさんに「お昼ご飯は何が食べたい?」と聞いてみたら
う~む、札幌でおいしいラーメン屋さんって言われても...いっぱいあって絞り切れない...
そこで昔この近くに住んでいた頃、よく妻と通ったお店に向かいました。
伺いましたのは、札幌を代表する人気ラーメン店
らーめん てつやさん
お昼過ぎの時間でしたが結構混んでいて、店内で10分ほど待ってカウンター席へ。
久しぶりの「らーめん てつや」さん、何を食べてもおいしいので迷ってしまいます。
正油にしようか味噌にしようか、たまには塩を注文しようかとメニューをながめていたら
んっ?新バージョン?
しかも名前に「〜匠〜」と付いている。これはぜひ食べてみたいと「三代目『てつや正油』~匠~」を注文。コーイチさんは正油角煮らーめん大盛りと「まかない丼」を頼んでいました。
待っている間にコーイチさん、仕事で来られなかったゆういちさんを羨ましがらせてやろうと
「魚は買った。これから二人で有名な『てつや』でラーメン食べるぜぃ」
とメッセージを送ったところ、すぐに返信がきたのですが
ゆういちさん 「楽しんでいるみたいだね
デートじゃないからっ!コーイチさんもポッってなってるんじゃないよっ!!
なんて事を言っているところへ、やってまいりました
三代目「てつや正油」~匠~
スープはこってり系の和風とんこつ味。こってりと言っても良い香りがしてとても食べやすい
さらに上に乗っているのは香味油と魚粉とのこと、味の変化も楽しめます
麺は中太ちぢれ麺、茹で具合も完璧っ。つるつる、モチっとした感じが堪らないっ
チャーシューはしっかりと味がしみておいしいです。脂のところも甘くておいしい。噛むほどに旨みが広がります。
麩が入っているラーメンを久しぶりに見ましたが、このスープを吸った麩がまたうまいっ!!
ごちそうさまでした。昔と変わらずおいしかったです。と言いますか、進化してる?
お腹も心も満たされ、雪も止んだ青空の国道36号線を通って帰りました。
家に帰るとすぐに炭を起こし魚を焼く準備をしているところに、ゆういちさんからメッセージが届きました。
ゆういちさん 「今日のメインレース、万馬券取ったぜっ!けっこう高配当だったから
これを見たコーイチさん、急いで家に帰ったかと思ったら大きな袋を手に提げて戻ってきて
いやいや、コーイチさん。あなたやっぱり...
せこいわ〜〜〜っ!!
おしまい
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