【炭鉄港めし】がたたん?含多湯?「ガタタン」!芦別の郷土料理をご紹介【ご当地グルメ】
ガタタン。
インパクトと可愛さをあわせ持つ不思議なネーミングのグルメ。
はじめて聞いたときは、なんだ、その食べものは……? といぶかしんでいました。
ところがどっこい、ガタタンは、名前に反して優しいお味で、栄養がしっかり摂れる芦別の名物グルメなんです。
今回は歴史を紐解きながら、ガタタンをご紹介します。
この記事を読んだあとは、ぜひ現地に行って食べてみてくださいね。
炭鉱夫たちが愛した料理「ガタタン」とは?
炭鉄港めしという言葉をご存知ですか?
北海道の炭鉄港が日本遺産に登録されたことをきっかけにして、近年注目を集めているのが炭鉄港めしです。
炭鉱、鉄鋼、港湾、そして鉄道。
日本の近代化を推し進めた北の産業革命を支えたのが、これらの産業であり、産業に従事した人々です。
炭鉄港の労働者たちが、その疲れを癒し、明日への英気を養ったのが、炭鉄港めしと呼ばれる郷土料理。
夕張のカレーそば、室蘭の室蘭やきとり、赤平のがんがん鍋などがその代表で、炭鉄港の盛んなその時期は、それぞれの地域に独自の食文化が生まれました。
そして今回取り上げる、北海道・芦別市に独自の料理が、このガタタンです。
ガタタンの作り方
食材は白菜、ニンジン、タマネギ、豚肉、エビ、ホタテ、椎茸、山菜、ちくわ、それと、小麦粉を練った団子など10種類以上を使います。
出汁をとってスープを作り、食材を煮、水溶き片栗粉でとろみをつけ、卵を溶いて回しがけてできるのが、ガタタンです!
具だくさんで、いかにも「ごちそう」という感じ。
さまざまな食材が入っているから、飽きずにぺろりと食べられます。
小麦を練ってつくる団子が入っているのが伝統的で、これのおかげでスープと言えども十分お腹にたまります。
とろみのある熱いスープは疲れた体に染みわたり、寒い日も活力が得られそうですね。
元はスープ料理として誕生しましたが、現在は派生して、ガタタンラーメン、ガタタンチャーハン、ガタタン焼きそばなど、アレンジ料理も数々あります。
家庭ごと、お店ごとに味付けや使う食材が変わりますので、自分好みのガタタンを見つけたいですね♪
ガタタンの歴史―満州から芦別へ―
ガタタンのルーツをもう少し深堀りしてみます。
もとは村井豊後之亮が、戦後、旧満州から芦別に引き揚げてから中華料理屋《幸楽》で出したのがきっかけだそうです。
それが人気を呼び、芦別市中の飲食店や家庭に根付いて郷土食となりました。
伝統的なガタタンに入っている小麦粉や片栗粉で作られた練り団子「ガーダ」は中国の家庭料理で、村井はそれに着想してガタタンのレシピを考案したと言われています。
まとめ
肉体労働を終えた人びとの腹を満たし、活力を生んだ郷土料理「ガタタン」。
炭鉱夫たちを中心に食されたという歴史的な背景から、食べるたび、当時の人びとへ思いを馳せずにはいられません。
芦別に訪れたらぜひ食べてみてください!
今回は芦別の郷土料理ガタタンをご紹介しました。
今度はお店を取り上げてレポートしますので、お楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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