マガジンのカバー画像

昆布のこと

54
産地や歴史の中で産地とつながりの深い土地を訪れて知ったことなど。
運営しているクリエイター

#羅臼昆布

昆布の本の予約が始まりました

暑いですねぇ。そんな日には冷たーい昆布水が効きますよ~。 しみいります。鍋の残りの昆布で…

松田真枝
4か月前
20

「昆布のほん」出版のお知らせ

「たくさんのふしぎ」にデビューします。 福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を知ってい…

松田真枝
10か月前
46

「手間ヒマかけてます。」羅臼昆布のポスターを作ってしまった人のこと。

11月12日は昆布の日です。 日本の食を底から支えてきて、じわじわと世界にはばたいている昆布…

松田真枝
1年前
10

わたしの出汁はこんなんで絶品です

昆布の出汁を取るとき、沸騰させてはいけないといいますが、ホントにそうでしょうか。 日本料…

松田真枝
1年前
167

羅臼昆布にみんなが心底驚いたこと。

9月の或る朝の、埠頭から見た羅臼の街並みを見てください。 山と海の恵みの中で、そこに住む漁…

松田真枝
2年前
32

昆布はどこからどこへ行く⑤羅臼昆布・後編

こんばんは! きょうは羅臼昆布のダイナミックな旅のお話です。 羅臼昆布を日本で一番使って…

松田真枝
3年前
15

昆布はどこからどこへ行く④羅臼昆布・前編

こんばんは。 羅臼昆布はわたしにとって、遠いものでした。 原因は、そのお値段です。高いです。 でも、わたしたちが買うようになるまでの工程を知り、使い勝手を覚えたら、今は推しの昆布になりました(⋈◍>◡<◍)。✧♡ ❓工程を知ると値段の高さを感じないの❓ いえ、高いものは高いです。それでも、味が濃いので少しで効果がある、とか、やわらかくなりやすいので具として食べられる、とか、おつまみ昆布で買って、出汁に使えるとか、小さく切った商品だと煮物にパッと入れて、つまりまるで顆

羅臼昆布のヒミツ。合言葉は「あんじょう」だ!!

こんにちは。 昆布漁が始まって、夏、夏、夏!!の北海道です。 きょうは、羅臼昆布のヒミツ…

松田真枝
3年前
14

昆布の季節がやってきた。羅臼からの便り。

北海道の夏といえば、やっぱりウニを思い出しますか? そのウニは、昆布が大好物。昆布あると…

松田真枝
3年前
76

ホタルイカは遠いところから来る。

とても残念なことに、北海道にホタルイカはいません。 プルンと口の中で弾けたかと思うと中か…

松田真枝
3年前
22

「エシカルはおいしい!!」の羅臼昆布のテロワールのこと。

エシカル。最近よく目にするけど、 でもホントのところよくわからない。 その、エシカル、を…

松田真枝
3年前
16

歯舞の長昆布の世界へ。クリックして出かけましょう。

こんにちは。札幌の気温は春。空は黄砂で曇っています。 エシカルはおいしい!!「昆布のテロワ…

松田真枝
3年前
8

羅臼昆布の旅へクリックで出かけましょう。

こんばんは。 きょうは、お知らせです。 なんだか難しげなエシカルって言葉、具体的にどんな…

松田真枝
3年前
13

富山から世界に広がる羅臼昆布ロードのこと。

 富山県黒部市生地(いくじ)。「黒部の太陽」の黒四ダムから山を越えると海に向かって広がる扇状地にある町だ。渓谷に降った雪や雨は地深く染みこみ、80キロほど離れた町で湧き水にとなってこんこんと湧き出す。硬度38。体にすうと染みていく柔らかな水は、昆布から出汁をとるのに最適だ。  1800年代、不漁がこの生地を襲った。漁師たちが食べていけなくなり、厳しい自然なれど漁業資源の豊かな根室、歯舞、羅臼、利尻に開拓に入った。南から北、西から東へ進んだ北海道開拓の最後の地だ。働き者で