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《過剰適応》涼しい顔したカモ〜ロングVer.〜
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カモはスイスイ水面を進む
二本の足で
力一杯お水をかいて
それでも涼しいお顔で進んでく
私というカモは
「みんなホントは一生懸命お水をかいているのだから」と
遅れたりしないよう
必死に必死にお水をかいてきた
だけど
それはとっても辛いことだったみたい
だって私というカモは
一本足だったから
他のカモと同じ速さで進むには
他のカモの何倍も努力しなくてはならなかったから
私は自分が一本足のカモだと気づかないまま
二本足のカモたちについていこうと
必死にお水をかいていた
一本しかない足で
必死にお水をかいていた
*****
昨夜の紙の日記です。
私はストップウォッチが怖いです。
幼い頃から、計算どころか着替えなど日常的なことまでタイムをハハに計られていたからです。
❝特訓❞と称して、本来時間がどうしても掛かってしまうことを、人並み以上のスピードで出来るように訓練されました。
出来なければ罵声と物が飛んできます。
ケガをします。
まるで犬のように扱われていました。
私は昨年、発達検査で落差スコアが30以上あり、ADHD有りの疑いが浮上しました。
簡単に言うと私には暗記能力がありません。
私は幼い頃からタイムで評価される日々に耐え抜いてきました。
その結果、身なりも、忘れ物もしっかり対策できるようになってしまいました。
しっかり者になりすぎました。
涼しい顔したカモに見えてしまいます。
本当は出掛けるときは綿密にプランを組み、何時間も、下手すれば何日も前から準備をしています。
他のカモがやらなくてもできることが、「努力をしなくては」できません。
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…バカらしくなっちゃった。
一生懸命努力すればするほど、
辛さや苦しさが伝わらない。
だんだんわからなくなってきた。
❝それって私にとっていいことか?❞
周囲について行くので精一杯。
辛い、
苦しい、
それが伝わらないと、
もっと辛いよ、
もっと苦しいよ。
私は「ない足」でお水をかくのを、
もうやめようと思った。
楽になんかなれないじゃん。
「フツーに出来てるじゃん」って言われて、
内心、
「いや二日前から準備したんで」を
飲み込んでいる。
今まで努力してきた自分を「大したもんや」と思って認めてきたつもりだった。
でもそれじゃあ辛くなるばかりだった。
見かけは
「仕事出来そう」
「しっかり者」
に仕上がっとるから。
もっとアホっぽく見せないと、
ずっとこれからも努力しまくる生活を要求され続けるんだ。
涼しい顔したカモなんかになったらアカンのや。
弱ったカモとまではいかなくても、
「頑張ってるカモ」に見せないと。
(弱ったカモにはつけ込む悪いヤツがいます。
頑張ってるカモなのがポイントです)
私の辛さや苦しさが周囲に理解されないのは、
私が努力でカバーし過ぎてきたせいだった。
一見フツーに見えちゃうから、
幼い頃から苦しめられた、
「なんでアンタはできないの!!💢」
に責め立てられる。
「アンタ、バカなの!?💢」
知らない人にまで責め立てられる。
……アホらし。
一本しかない足で、
必死にお水をかいてきた結果がこれですか。
努力をすればするほど、
「なんでアンタは!!💢」
「フツーなら出来るだろ!!💢」
と怒鳴られる。
フツーに見えるだけだてゃ。
アホらし。
アホらし。
アホらし。
他のカモと同じ速さで進もうなんて、
もう思わんわ。
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過剰適応の罠です。
私はケンカもできません。
接客業務をしていた頃から、物腰柔らかいタイプと言われます。
私はスピードがゆっくりなだけで作業は丁寧です。
「定型発達の着ぐるみ」を着て生きていくのはもう無理なようです。