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かつての自分には「愛を受け容れる」器がなかったと気づいた。

器…いや、身体や心にのこされた「余白」みたいなものでしょうか。

彼と2年経って復縁して感じるのは、

当時の私には余裕がなかった、ということ。

心に身体に。



当時、「このまま復職できなければ生活保護の文字が見えてくる…」
そう、私はパニックに近い状態で日々を過ごし、障害者ばかりの職場(就労継続支援A型)に復職したものの、職員に怒鳴られたり、職場の社長のママ(その施設とは無関係)がアポ無しでやってきて、私を恫喝したりして、身体が硬直し、首からお尻にかけてトリガーブロック注射を週に10本打ちながらなんとか足を引きずって歩いていました。
椅子に座ることもままならず、床に這いつくばって作業をしてお給料をもらっていました。

そんな状態で、メールや長電話をしてくる彼に私が対応できるわけがなかったんです。


また、彼も彼で、私の心身の状態を理解しておらず、もともと衛生観念に神経質な私に3日も歯磨きしないお口でチューしてきたり(ゲロゲロ〜😱😱😱)、彼が汗を拭いたタオルを食卓に載せたり…に私の心は折れてしまい…。


私はブチギレメール。

それに対して、彼もブチギレメールしてきました。


「あなたの社会常識のなさ、恥を知りなさい!!」

それが最後のメールとなりました。





あれから2年。

彼はすっかり反省したらしく、変わっていました。
歯磨きは出かける前と、寝る前の2回するようになりました。
私の部屋に遊びに来る時は、物を置くとき、
「ここ、置いていい?」
と訊くようになりました。


彼は変わりました。

私は彼と別れたあと、彼との思い出があるものは全て処分しました。

一方の彼は、私が作ったマスクを職場で使い続け、私が作ったステテコをお尻に穴が開くまで穿き倒したそうです(苦笑)。

それを聞いたとき、私はビックリしましたが、彼は一途に私を想い続けていたそうです。

私の家は彼の職場の近くなので、反省の手紙を送ろうかとも思っていたそうです。





一方の私も、社会福祉のお世話になることになり、生活保護を受けながら遠くまで通院し、疲れながらも、傷つきながらも、金銭面での「ランク1」でなんとか生きています。

彼に対して、求める水準が低くなりました。


私は今でこそ暴力実家から逃げ出し、ハハとイモウトは行方不明。
チチからは警察と市役所に守ってもらい、私の住処は知られずにいますが、もとを正せば私はお金持ちのお嬢様です。

ただ、暴力を受け続け、精神疾患で床に臥せっている母の代わりに幼い頃から家事を取り仕切っていただけで。

つまり、常識や普通を重んじる、お嬢様気質が抜けていなかったんですね。
あの頃は。


でも、世の中で白い目で見られながら生活し、「自分の信じていた普通が普通ではなく」「各家庭に普通がある」と痛いほどわかって、彼に対する見方も変わっていったのでしょう。



彼は変わりました。



私も変わりました。





苦しいこと、

辛いこと、


それは相変わらずあります。

でも、お互いの人柄やこだわり。
趣味など理解を示し、思いやりや、ゆとりが生まれました。


昔の私には受け入れられなかったことも、少しずつ受け容れられるようになりました。


すると、彼の優しさや、遅刻魔なところも受け容れられるんですね。


「あら、今起きたの?
じゃあ何時頃に来れそうか教えてくれる?」

そうメールすれば、

「申し訳ない、〇〇時にはいけるよ」

とゼリーを持ってやってくる彼(笑)。


昔なら、「馬鹿にしてんのか!」

でも、いまは「あら、これもらっていいの?冷やして後からいただくわね」

だって、彼が遅刻してくる間、英会話の勉強をしたり、心理学やトラウマセラピーの本が読めるんだもの。

ひとって変わるんですね。



自分の中の「普通はこうでしょうが!💨」
が緩まると、違うものを受け容れる余白ができるもんだなぁと感じています。


よくよく考えたら、「彼女が生活保護…」でも一歩も引かない彼。
生活保護なのに「あなたに2年前に約束してた豚の角煮です!食べてくれる?」の私。
(豚の角煮を作るのに2千円かかりました🤣)



ひとって…変わります。


変わることで、新しい物を受け容れる、「余白」ができて優しくなれると実感しました。



私は彼と再び相見える前に、自分をモデルにした天使のイラストを描いていました。

カウンセラーにそれを見せ、

「私は家族に羽を無残に折られました。
でも、自力で羽を生え代わらせて、
再び大きな翼を持つ天使になりたいんです」

と泣きました。

カウンセラーは言いました。


「よく、道に鳥の羽が落ちてるでしょ?
あれは、鳥が自分で傷んだ羽を抜いて、生え代わらせてるんですって。
だから〇〇さんもまた飛べるようになるし、私はそれを全力でバックアップするから!
任せてアタシについてきて!」

私のカウンセラーは「姉御肌」(笑)系の人で、不思議と大丈夫な気がしてくるんですよね。





何でも、タイミングとか、スイッチの切り替わるときとか、「変化」がある時があるんですね。


今の私は、恋愛に対する幸せも、不安も、ちゃんと受け止めて、一人きりでは持ちこたえられないときは医療にも頼りながら、支えられていると実感しながら生活しています。




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