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旅先が決まらない。どこかつまらなさを感じている。旅欲不振。
こんにちは。
ただいま青春18きっぷを使って、のんびりと帰省中。
どこか観光をしていこうと思ったのはいいが、なかなかピンとくるところがない。
おすすめスポットは検索すれば、たくさん出てくる。
だけど、夏バテで食欲不振に陥るように今、どんなおすすめも興味が湧かない。
以後、これを食欲不振にちなんで旅欲不振って名付けて考えてみることにした。
夏バテで食欲不振の時はビタミンB1が不足しているらしい。
この旅欲不振も何か足りないものを補えば治るのんだろうか。
原因は自分なのか、それとも旅の対象なのか。
1 | こうなった原因は
建築を学ぶと、たくさんの建築に魅了されて、出向いたり、本を読んだり、いろんな街や空間を体験する。ただいつしか「カッコいい建築ってなんだろう」、「いい建築ってなんなんだろう」という疑問にぶち当たる。建築学生あるあるらしい。ぼくはまだその先へ行けれていないようだ。
旅行先についても同じことが起こっている。行きたいところが見当たらない。全部同じに見えてしまう。知った気になっているのかもしれない。
ある程度経験を重ねると、「ああこういう系ね」って一括りにしてしまう。
中身をみようとしない。
分類が興味を阻害しているのかもしれない。
あるいは想像力の賜物、もしくは想像力の欠如かもしれない。
どちらにせよ、そこに訪れて楽しむ自分が見えない。
・写真を残すこと
・思い出を残すこと
映えや新しさを期待しすぎているのかもしれない。
・為になること
・経験を増やすこと
・知らないことに出会うこと
高尚そうな指標を持っているのが原因かもしれない。
行って時間が無駄になるのが恐いのかもしれない。
生き急いでいるのかもしれない。
2 | 光は相席食堂にあり
相席食堂で見る旅は楽しそうに見える。
お昼に流れるご当地ロケの番組より、相席食堂のロケのほうが楽しそうに見える。
そもそも性質が違う。
前者は消費活動のためのアトラクションを紹介する情報番組。
後者はタレントとロケ地の絡み合いを楽しむバラエティ。
相席食堂はタレントがその場その場を楽しんでいるから面白い。
もちろん千鳥のボケとツッコミありきの面白さなんだけど、
情報番組では見られないロケのフォーマットの自由さ、タレントの素・個性が出た番組だから面白いと思っている。
面白さのお膳立てがないから面白い。
面白さを自分で発見したいのかもしれない。
面白さは自分で発見していい。
自分だけの面白さを探すほうが面白そうだ。
3 | アート、ユーモア
もしも設計者や編集者として、街や建築を作るのならアートと自然を大事にしたい。
面白くなさの原因が認識の問題でなく別にあるとするなら、ビジネスと合理性を挙げたい。
どうもどの街に降りても、同じような建物、同じような店、同じような街並みになっている気がする。
面白くなるのは、路地や昔ながらの商店街、個人経営のお店が並ぶ場所。
その共通点がアートだと思う。ユーモアといってもいい。合理性の中に人間味がほしい。
それが面白さになる。
旅をする側も人間味があれば、旅欲不振も解消されるんじゃないか。もっと子供っぽく自由な心で旅をしたい。