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愛のひとつはあなたが教えてくれた_2

また、好きな人と揉めてしまった。(n回目)

きっかけはわたしの嫉妬。

最近異動してきた先輩と、彼が楽しそうに話しているのが耐えられなくて。

''○○さんと仲良くしてるの嫌だ〜話すのはまだいいとして、2人で飲むとかはしないでほしい🥺''

''2人で話すことないからなーまあないでしょ!''
みたいなやりとりをしたことがあったのだけど、、

先日、
''○○さんの最寄りで1缶飲んで帰った''
と連絡がきて
わたしの感情が爆発してしまった。

''悲しい、わたしが嫌な気持ちになることを想像してないのが悲しい''

と感情をぶつけたLINEを送ってしまった。


翌日の夕方まで返信はなく
ようやく来た返信で

''物事の良し悪しの判断が主観的すぎない?''

と言われた。

そうなのです。
ちょうど同じ夜、わたしは職場の他の男の子と同じことをしていたから、、(おい)

でも、わたしにはマイルールがある。

''自分と付き合う前から仲が良い人なら、干渉しない''
というルール。

付き合った後に、新たな繋がりを広げていくのは
わたしの中では許すことができない。

(本件は付き合っている相手ではないので、適応していいのかわからないけれど、、)


職場に行く用事があったので、退勤後の彼にお願いをして話し合いの時間を作ってもらった。

''hnさんのマイルールがあるのは知ってる。前に言ってたから。でも、それは主観すぎるよ。''

心がちくりと痛む。

彼は時間をかけて、丁寧に話をしてくれた。

わたしが悲しい気持ちになるのはわかる、ということ。
でも、こちらに弁解の余地を与えない勢いで結論まで持っていくのは違うんじゃないか?ということ。

何も考えずに行動しているわけではないこと。
わたしを悲しませよう、なんて思うわけがないということ。

彼の言葉が的確すぎて何も言えなかった。

電車の乗り継ぎの関係で、時間がだいぶ空いてしまったから、時間を潰すために飲んだだけだったらしい。

それを確認もせず、一方的に感情をぶつけてしまったことが事を大きくしてしまった。


''高圧的''と言われたことがあったから、自分なりに言葉を選んで、絵文字などをつけてまろやかに感情を伝えたつもりだった。

でも、そうじゃない。

''言い回しとかじゃなくて、論調というか、伝え方なんだと思うよ。
こちらを納得させる、謝らせる態度に見える。
弁解する余地を与えないのが高圧的に感じるんだと思う。
hnさんは賢いから、結論に至るスピードが早いのは知ってる。
それはいいことだけど、それをいきなり相手にぶつけてしまうのはもったいないよ。
賢いんだから、結論を心の中に持った上で、ひとつひとつ確認作業をするということもできるでしょ?
飲んだことに対して、「なんで?」とひとつ確認すれば、こんなに大きなことにはならなかったと思う。''

なんだかもう、全部これだな〜と。

元彼と喧嘩した時も
''話し合いじゃなくて、自分の意見を納得させようとしているようにしか見えない''
と言われたことがあった。

仕事(接客)でも
''もう少し、「なんでだろう?」「こうなのかな?」と意識的に想像して、質問してみるといいよ''
と言われたばかりだった。

気質としては
''なんでだろう?''は多い方だと思う。

でも、今までたくさん考えて想像してきて
それでもわからないことが山ほどあることも
どうにもならないことがあることも
知ってしまったから
考えすぎないようにすることで自分を守る癖がついていたのかもしれない。


''例えばさ、テレビが付かなくなった時に、いきなり蓋開けたりしないでしょ?
リモコンの電池がないのかな、とか色々試したりするでしょ?''

わたしにとって彼のこの例えが秀逸で
心にストンと落ちるものがあった。

たしかにそうだ、、

何か不都合が起きた時、いきなり根本からひっくり返そうとしてしまう今日この頃。
可能性をあれこれ考えて、心がすり減ることから逃げてしまっていたね。


''どちらかが悪いとか、直さなきゃいけないとか、こうしてほしいとかじゃないから。
俺たちは似てるし、根本は変わらないと思う。
でも、伝え方だったり技術でカバーできる部分はあると思うからさ。
それに、こういう考え方の擦り合わせは、時間がかかるものだから。
焦らないでゆっくり考えていこう。''

彼の言葉に号泣。

わたし何もわかってなかったな( ;  ; )

今考えれば、お付き合いした経験が多くないから
こうして時間をかけて意見のすり合わせを行う機会はあまりなかった。
だから、どのくらい時間を要するものなのか、想像すら出来ていなかった。

その結果、揉めるたびに
''減点されるのではないか''
と焦り、必要以上に自分を追い込んでしまう。

彼に一度それを伝えた時
''俺も同じだよ。でも今は、減点になっていく段階ではなくて、お互いの考え方ややり方を擦り合わせていく時期なんじゃないかな。''
と言ってくれた。

その言葉の意味を、やっと理解できた。


''こうやってたくさん話しちゃったり、例え話とか概念的な話をしてしまうの、俺の悪いところなんだけどね、、''
と彼は言う。

でも、わたしにとってはそこが
尊敬できるところで、大好きなところ。

思考を巡らせ
言葉にするということを
諦めないでいてくれる彼を
心から大切にしたい。


''○○さん(先輩)が俺に「異性感」を出してきてるとして、俺が感じてないんだから意味ないでしょ?
届いてないんだから。
hnさんくらい分かりやすければ伝わるけどさ!''

優しい眼差しでくれた言葉。

彼はいつだって、一枚も二枚も上手だ。

似ているけれど、わたしにはない冷静さや聡明さを持ち合わせていると思う。

そんな彼が向き合ってくれるから、わたしも逃げずに自分と向き合える。

わたしの全力が、彼になら届く。

付き合ってるとか、付き合っていないとか
それはもはや関係なくて
人として、誰かと向き合える
この貴重な経験を噛み締めていたい。

噛み締めさせていてよ。

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