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海外移住して1年経ちました
仕事が忙しいと言い聞かせ、家族や友人、地元のことを考えないようにしていたけど、改めて想いを寄せてみるとホームシックになりそう。
そりゃ1年も日本にいないと恋しくなるよね。
何度も何度も言っているけど、海外に出たからこそわかる日本の良さを私は気づくことができたそんなところが1番の収穫。
客観的に見ることができたことで、私は去年より、さらに地元も日本も大好きになった、愛せるようになった。
大学1年生の春、初めて田舎を離れて都会で一人暮らしを始めた。
最初は憧れの都会生活にワクワクしていたけど、徐々にあれだけ離れたかった地元を愛せるようになった。
あの時と同じ感覚。
1年、海外で暮らしてみて、気づいたことがたくさんあった。
日本だと「当たり前」だと思っていたことが今では「有難い」と思えるようになった。
時刻表があって、時間通りに来る電車やバス。
数分単位で遅れると謝罪のある交通機関。
トイレットペーパーが流せること。
停電や断水なんてほとんど経験したことない暮らし。
シャワーはお湯が出ることが当たり前。
毎日部屋の中の小蝿と戦う必要はない。
ゴキブリに怯えることもなかった。
排気ガスやどこからかわからない室内の異臭を感じたこともない。
カラオケの音楽に耳を塞ぎながら寝たこともないし。
スーパーに行けば欲しい食材が手に入り、新鮮な野菜や肉、魚が手に入る。
携帯や財布は必ずバッグの中で肩身離さず持っておく必要もない(そこまで)。
ここでの暮らしは正直なところ、不便で怖いこともたくさんある。
だけど、中には暖かくて優しい人も私の周り、職場にはたくさんいる。
そんな人たちに支えてもらった一年だった。
不便からたくさんのことを学ぶことができたし、知恵がついた気もする。
そして地元や日本をもっと愛することができるようになった。
日本って本当に素晴らしい。
ここに住んでいると、日本のことが大好きな海外の人もたくさん。
想像以上に自分の母国が愛されていて誇りにも思えた。
そして「当たり前」は世界に出てみると「有難い」に変わることもあるんだということ。
そして私もこれまで当たり前だと思っていたことを「有難い」と思えるようになった1年だった。
今はちょっと冬の地元が恋しい。
お腹いっぱいに吸いたくなる冬の冷たい空気。
底まで透き通った綺麗な川の水。
雑音のない朝に聴こえてくる鳥の囀り。
寒ってなる冬の朝。
近づくとしょっぱい海の匂い。
緑いっぱいの山の景色。
1年に4回も姿を変える山の景色。
10代後半、あれだけ離れたい離れたいと思っていた地元に今はすごくすごく帰りたい。
あの景色やにおい、環境がどれだけ有難いことだったのか、私は今なら昔の自分に言える。
あと数日で日本に帰国します :)
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