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2021/01/25 年末年始に読んだ音楽ビジネス/マーケティングに役立ちそうな本

今更感がありますが、紅白歌合戦のYOASOBIのパフォーマンスすごかったですよね。すごいと思いつつも「あの場所で地震が来たら大変なことになるんだろうな」とか考えてしまう側の人間です。

それとは微塵も関係ないのですが、正月はTVCMがバンバン打たれているのもあってついブックオフに行ってしまいがちです。「全品〇〇%オフ!」という見出しは強烈です。僕は大抵そのタイミングで前年に話題になったビジネス書を買い漁ったりしています。今年は選ぶ上で、音楽マーケティングに関して参考になる記事を書きまくってらっしゃるMiyamoto164さんのこちらのnoteも参考になりました。


1. 『未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略』細田高広(2013)

前出のnoteに出てきた本。コンセプトであったり、スタンスを示す「ビジョナリーワード」という概念の作り方、実際の作られ方を学べる本です。何か企画や商品を作ったときのステイトメントやコピーなんかに使えそう。2013年の本ですが、SDGsやCSR(企業の社会的責任)が重要視されるようになった今こそ重要な視点だと思います。


2. 『コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則』フィリップ・コトラー(2017)

こちらも前出のnoteから。これはすごくためになるんですがこの文字数でまとめるのは無理です。読んでください。


3.『伝え方は「順番」がすべて』小沼竜太(2020)

これは昨年末に読んだ本。ゲーム業界でプロモーションをしていた人が、具体的な施策も込みでどんなアプローチをしていたかが書かれています。音楽のプロモーションとゲームのプロモーションは親和性があるなと思いました。"「ターゲット」という概念はもう古い。”、“具体的な施策から考えるとプロモーションは失敗する。”などパンチラインが多め。個人的には「インターネットが発達した現代において、インターネットを使用した施策で特定の"誰か"だけを狙って施策をするのは難しい/全年代に届いてしまうと思って打て」というのは膝を打つ内容でした。


4. 『プロデュースの基本』木﨑賢治(2020)

名音楽プロデューサーの木﨑さんによる著作。これは発売されてすぐに書店で買いました。A&Rとかレーベルの制作担当にとってはめちゃくちゃためになる本です。宣伝やプロモーションといった仕事よりも、音楽の制作に着目点があり、音像のビジョンの作り方みたいな話から、「作家が上げてきた歌詞が良くなかったときの戻し方」みたいなめちゃくちゃミクロな疑問までがこれで解決します。A&R必読。


5. 『常識の1ミリ先を考える。 〜あなたの着眼点を変える15講〜』長倉顕太(2020)

敏腕編集者による企画編集論。とにかく「売る」ことを目標としている姿勢は、純粋にコンテンツやクリエイターを愛する人からすると賛否両論かもしれませんが、シビアでリアルなビジネスの空気感ってそういうもんだよなと思いながら読みました。着眼点のズラし方などは非常に参考になります。


6. 『ももクロ非常識ビジネス学 - アイドル界の常識を覆した47の哲学 -』小島和宏(2018)

ももクロの何が他と違ったのか、ということがすごい濃度でまとまっている本。2010年代以降のアイドルの王道を作った感があるももクロを、ビジネス的な視点から切り取ってます。これは音楽ビジネス関係者だけでなく、スタダアイドルのファンも楽しめそう。下記は特に学びがあったページです。


7. 『音楽社会学でJ-POP!!! 米軍基地から生まれた日本歌謡曲ヒストリー』福屋利信(2018)

歌謡曲史がまとまっている本が読みたくてブックオフで購入。最近はこういった基礎知識的なものをつけたい気持ちが強いです。大学教授系の作家さんなので、章ごとに参考文献が列挙されているのがうれしいです。
最近、エド山口さんのYouTubeも当時の様相がわかって面白いです。


8. 『アイドル進化論 南沙織から初音ミク、AKB48まで』太田省一(2011)

70年代〜00年代までのアイドル史をまとめた本。2010年に書かれた本なので、最新のトピックスがAKB48なのもやむなし。この辺りは2010年代前半に大学でもちょっと勉強したことなので復習のつもりで。


年末年始に読んだ本はとくにまとまりもなくこんな感じです。
2020年は全然本が読めなかったのでおすすめがあったら教えてほしい。

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Hikaru Hanaki
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