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デジタル時代だからこそ、手書きを再開すると決めた

関係が切れそうだったノート。
もう一度向き合おうと決めた。

きっかけは、「『自分』を生きたい」と思ったことから。


学生時代は文房具オタクだったので、紙モノ集めもペンも大好き、手書きも大好き、雑貨系の本も大好きだった。

いつからか仕事のストレスで物を増やし続け、汚部屋になってしまった。どうにか自分を変えたいと思って、物を捨て始めた。

断捨離を経てミニマリストという考えを知り、さらに物を減らした。部屋は見違えるようにキレイになった。
紙の手帳を辞め、大量の文房具を手放し、予定もメモもスマホで完結させるようになった。
これで大丈夫だと思っていた。

ところが、どうしてもデジタルでは対処できない壁にぶち当たってしまった。
心の奥底でフタをしていた感情が出てきて、自分の中の感情が処理できなくなったのだ。

頭の中はぐしゃぐしゃ、モヤモヤ。とても親指1本のフリック入力では整理しきれない。
おまけにブチ切れて人に八つ当たり、自己嫌悪。このままじゃマズイ、人生崩壊しそう。

そこでお世話になっているyumiさんに、感情をノートに書くことをおすすめしてもらい、再びノートと向き合うことを決めた。

手書きか〜めんどくさいなぁ、とか、書いただけで変わるんかいな、とか正直思ったけど、信頼する人が言うならやってみる価値はある。紙とペンがあればできるし、特別な道具は要らないし。

おすすめされてすぐには取り掛かれなかった。帰省中でひとりの時間が取れなかった(実際は時間はあったので、やらない言い訳にしてただけ)し、なんだか自分に向き合うのが怖くなってしまったからだ。

意を決して数日後。

昨日めちゃくちゃイラッとしたことがあったので、やっとこさノートに向き合い、書いた。インターネットにはとても書けないものすごい感情まで出てきて、「えっ!?こんなこと思ってたの?」とびっくり。
思いつくままひたすら手を動かしていたら、奥の奥に寂しさがあることに気づいた。

怒りは二次感情、ってどこかで見たことあるけど、なるほどこれが隠れてたか〜!と、自分のことなのに自分がわかってなかった。

理由がわかったあと、家族に共有した。「今日こんなこと感じてさ〜、なんでか探ったら実はわたし寂しくて、抱きしめてほしかったっぽい!」って。軽く話すつもりがボロボロ泣いてしまって、夫と息子にギュッと抱きしめてもらった。
すると重たい感情がふっと軽くなった。気づいてくれてありがとう、みたいな。

そして今日、同じ状況に遭遇。でも今日はイライラしなかった。見つけて欲しくて苦しかった感情は、見つけてもらえて天に昇っていったからだ。
これは、ノートの効果だと実感した。

効果があることはわかった。けど飽きっぽいわたしには、ここから続けること、習慣化が難しい。
わたしが成功した習慣化は、歯磨きと片付けくらい。それでもしっかり自分と向き合いたいし自分を生きたいから、歯磨き並に習慣化していきたい。

てか、自分でこんなん書いてんじゃん……(完全に忘れてた)


トラベラーズノートパスポートサイズ(キャメル)と、ロットリング4in1(中身はジェットストリームに変更済)


実はこのトラベラーズノートパスポートサイズ・キャメルは2代目。
初代は、パスポートサイズ・茶。トラベラーズカンパニーに変わる前、ミドリの時代に購入したが、キャメルを手に入れた後メルカリで売った(2冊は使いこなせないと思ったから)。

茶色は、手入れする度に革が柔らかくなり、ツヤも出た。
キャメルは茶色と比較するとそこまで柔らかくなっていないしツヤもないが、さらさらとした感触が心地良い。
どちらも、手書きで手帳やノートを書いていたときに活躍してくれた。いろいろ削ぎ落としすぎてすっかり忘れていた。

かつては常に持ち歩き、毎日何時間もカスタム画像を検索し眺めていたほど、のめりこんでいたトラベラーズノート。
ここ2年程はほとんど使わず、そろそろ手放そうか、いやどうしようか……を繰り返していたけど、またお世話になりそう。

何も言わず待っていてくれてありがとう。これからまたよろしくお願いします。