「考えろ」という言葉が相手を思考停止にする。
「きちんと考えたのか?」
「よく考えてから行動しなさい!」
親から、先生から、上司からこう言われたことはありませんか?
そして自分なりに答えを出したつもりが、
「それは違うだろ」
「そうじゃないでしょ?」
と一蹴され、考えることがどういうことかわからなくなり……。
ついにはただ相手の機嫌が良くなる言葉を探すだけになってしまっている。
そんな経験がありませんか?
こうなってしまうと本当の意味で「考える」ことができなくなり、ただ目の前の人の機嫌をとることだけに一生懸命になってしまう。
自分の主張は我慢して、ストレスをためこんでしまって……。
そうなってしまうと人間は前に進めなくなってしまいます。
私のような内向的な性格な人にとっては「考えろ」と「否定」のセットは堪えるものがあります。
同じような経験をして思考放棄をしてしまっていた子達も多く見てきました。
「考えろ」は呪いの言葉
「考えろ」の裏にあるものは?
親と子、上司と部下など上下関係が発生する場面で発せられる「考えろ」という言葉。言う側からすればこの上なく簡単な言葉ですが、言われる側は想像以上に大きな負担を強いる言葉です。
このことに理解がない親や上司は、簡単に「考えろ」という言葉を使ってしまいます。
その言葉の裏には「私が納得できる答え」を「考えろ」ということが隠れていて、あなたの考えを聞かせて欲しいわけではないのです。
こうして大きな負荷をかけて絞り出した言葉が「そうではない」と否定されてしまっては、いずれ自分の意見を考えることをやめてしまうのは明白でしょう。
無事に思考停止人間が誕生してしまいました。
……誕生してしまっては良くないですね。
考えて欲しい相手を思考停止に陥れないためにはどうすれば良いのでしょうか?
出てきた答えを否定しない
思考停止に陥ってしまう1番の原因は否定されることです。
一生懸命に考えた意見が真っ向から否定され続けてしまうと考えること自体が嫌いになってしまいます。
「なるほど、そう考えたんだね。」と一度受け入れてあげることが大切です。それからなぜその答えに到達したのかを確認する質問をしていきましょう。
相手の思考のクセが掴めるのでより的確な指示やアドバイスができるようになります。
また、一度受け入れることで相手も安心して次々と考えを発信してくれるようになり、コミュニケーションが撮りやすくなります。
何について考えて欲しいのかを明らかにする
ただ漠然と「考えろ」と言われてしまっては、何について考えれば良いの?このことが求めている答えなのかな?と考えるべきことが多くなり負担がかかってしまいます。
そうならないように、何について考えて欲しいのかを具体的にしてあげましょう。それだけで考える側は負担が減っていきます。
「考え」を発信することは大きな負担をともないます。
ハードルを下げるためにもお互いを理解し合う姿勢が大事です。
相手の考えを聞くとき、気持ちよく考えを話してもらうためにも聞き手の対応が大事だという意識を忘れないでおきたいものです。
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