とある休日について
雨の日が好きだ。
ただ、何も予定がない日に限る。
お仕事の日に降られると、ちょっと今日じゃなきゃいかんかねって憂鬱になったりするけど、何もない休みの日だと逆に嬉しいものだ。
邦楽でもクラシックでも、大好きなジャズでもずっと音楽を聴き続けることが出来ないわたし。
それでも雨の音は別だ。
サーっていう音も、バケツをひっくり返したようなババババっていう音も、窓にぽつりぽつりと当たる音も、楽しい。珍しい楽器が奏でる音みたいでちょっとワクワクする。
小さい頃から雨の日は決まって映画の日だったから好きというのもある。
根っからのインドア派で、あんまり外で遊ぶのは好きじゃなかった。
鬼ごっことか本当にやりたくなかった。
いつも雨が降った休日は車で10分くらいのところにあるゲオに行って、1個好きな作品を選ばせてくれる。
おやつも買って、家族みんなでみる映画の時間。
小学生の時は、ドラえもんとかクレヨンしんちゃんとかコナンくんの映画ばっかりだったけど、すごく楽しみだったのを覚えてる。
大人になった今、晴れでも雪でも平日でも観たい時に観たい映画が観れる。
Netflixやアマプラ、動画配信サービスのおかげだ。
娯楽がこんなに身近になるなんて、数十年前までは考えられなかったに違いない。
そんな便利になった今でも、雨の日はいつもよりちょっとワクワクしながら映画を選ぶ。
せっかくなので、今日いちにちについて書き残してみる。
今朝は早く起きて1時間ほど読書。
めんどくさくならないうちに家事をさっさと済ませてから、朝と昼ごはん兼用のパスタを作る。
久しぶりにパスタを食べた。
アラビアータ。ちょっと辛かった。
食後に暖かい紅茶、連休のために買っておいたポロショコラをお皿に乗っけて、贅沢なひととき。
BGMに雨の音。
今日は、アマプラで「coda 愛のうた」を観た。
コミュニティの人たちとこの映画を観て語る会を開こうって約束をしてる作品。感想はここには書かないけれど、激しく泣いた。
泣いてスッキリしたあとは、ちょっとした買出しに出かけて、帰ってきたらうたた寝。
眠たい時に寝るをモットーに生きてるので、予定のない休日はだいたいお昼過ぎに1回寝る。
15時くらいに起きて、村上春樹さんの「海辺のカフカ」を読み進めて、夜ご飯。
味噌煮込みうどんにお餅をいれていただいた。
それから明日からの仕事の用意をして、noteを書いて、あとは寝るだけな今。
もう少し「海辺のカフカ」を読んでから寝たい。
全然読み終わらない。
そして出来れば21時半には寝たい。
連休最後の日は自分のための時間をたっぷり過ごした。
渇望していた物語の世界にもどっぷり沈んで、心に栄養をもらいました。
なんてことのない休日だけど、これから何度か生活形態が変わっていく中で、今日この日が懐かしく、戻りたいと思う日がくるのかなあとかぼんやり考える。
そんな誰のためでもない文章でした。
雨の日を楽しみたくても、低気圧で体調不良です、という方も多いと聞く。
体を温めて不安なことは忘れて、ゆっくりした気持ちで眠れますように。
おやすみなさい。