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豊かさとは何か

モノとカネがあふれる世界一の金持ち国・日本。だが一方では、環境破壊、過労死、受験競争、老後の不安など深刻な現象にこと欠かず、国民にはゆとりも豊かさの実感もない。日本は豊かさへの道を踏みまちがえた、と考える著者が、西ドイツでの在住体験と対比させながら、日本人の生活のあり方を点検し、真に豊かな社会への道をさぐる。

岩波書店

岩波新書の「豊かさとは何か」を先程読み終えた。


感想

1989年から今現在もほとんど変わらない現状のうえに今は加えて外国人の生活保護問題や消費税を含む増税、国の宗教癒着や裏金問題、三権分立の崩壊など、ここ30年で書かれていた時よりも状況が悪化していること。

日本と他国の比較が著者の実体験も入っているのもあり、分かりやすかった。

文章がとても読みやすい。

読んでいて現実に起こっている重い話が多いが、本来私たちが得られるはずの豊かさの意味を知れた。

鋭い着眼点に思わず読んでて深く刺さったり、頷くこと場面も多かった。

ふと題名と内容をパラパラとみて、気になったから程度で買った本がここまで凄い本だとは思わなかった。

普段本をあまり読み返さない自分が、もう一度読み返したいと思える素晴らしい本だった。


この本は、1989年に岩波書店から出版され、現在も重版され読まれ続けている。
1章の金持ちの国・日本から始まり、最後は6章「豊かさは何か」で終わっている。
哲学が好きな人にはかなり刺さることが多いのでおすすめしたい。

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