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みんな間違えてます。正しい自己肯定感の上げ方とは?

自己肯定感が低い人は、じつは自分の運命にあらがっているのだということにまず気づいてほしい。


毒親が嫌だとか、いま勤めている会社が肌に合わないというのは、じつは毒親それ自体が問題なのではありません。会社それ自体が問題なのでもありません。


あなたが「悪い血」を持って生まれてきたそのことが、じつは原因なのです。


このことに最初に気づいたのは、デンマークの哲学者キルケゴールです。その死後すぐにフロイトが生まれ、次にフランスの精神分析家の大家であるラカンが生まれます。ラカンはキルケゴールのその考えをよく研究し、発展させました。


ラカンによると、運命というのは祖父母から受け継いでいるものです。性格は2世代前のそれを引き継ぐと、精神分析家のラカンは明らかにしました。今から50年ほど前のことです。

つまり、あなたの身に降りかかる不幸というのは、あなたが引き継いだ「悪い血」が原因でなのであり、あなたの選択が間違っていたわけではないということ。

あなたはその時々において精一杯やってきました。できるだけ自分に正直に、誠実に生きるよう頑張ってきました。


あなたはとても立派です。


しかし、あなたの引き継いだ血がよくない。
わたしで言えば、祖父は貧しい分家の出自であり、祖父は戦後たいへんな苦労をしたそうです。貧しさに。人脈のなさに。家族の血の薄さに。


このことはどうすることもできません。遺伝というのは顔の形や身長や歯並びと同じように、私たちは「絶対に」選択できないからです。


つまり自己肯定感が低い人というのは、繰り返しになりますが、自分の運命を嘆いている、あるいは運命に抗おうとして絶えず負け続けている人です。

さて、ではどうすれば自己肯定感が上がるのか?


祖父母の成功パターンと失敗パターン、すなわち世代を超えて繰り返されている法則を知り、その法則に抗うかのごとく孤独に悪い血と戦うよりほかありません。


私がやっているオンライン心理スクールでは、そこまで厳しいことは言いませんが、究極的には、どの生徒さんも話はそこにたどり着きます。遺伝より上位になにもないからです。「悪い血」が「行き止まり」です。


しかし、なにも気合いいっぱいにファイティングポーズで運命に抗えということでは決してありません。そんなスクールに生徒など集まらないよねw

法則がすでに分かっているわけですから、その法則に基づいて素直に生きてみる。あるいは、その法則とて絶対ではないわけですから、運命を1mmでも超えようとする日々の具体的な努力が実を結ぶかもしれません。


具体的な目標を設定して、具体的な行動を取っていく――じつは自己肯定感とは、そのようにして上がっていくものです。

毎日すべてのものに感謝しようとか、日記を書こうとか、ダメな自分を受け入れようとか、そんな漠然とした抽象的で馬鹿げた概念的標語を大事にして上がるものでは決してありません。

言葉の世界を越えたところに自己肯定感が上がるきっかけがいくつも転がっているということです。

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