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200303_薄い感情は爆発物かもしれない
私の感情は薄い。無いわけではないが、有ると言うには弱い。っとまぁ、そんな具合だ。
だからか、ときどき爆発する。
笛吹ケトルでお湯を沸かすのに似ていて、一定の熱量を超えて初めて表に出る。それが、はたから見ると突然出た――爆発したように見える原因だと思う。
声を出して笑う。
大声で怒鳴る、叫ぶ。
泣きじゃくる。
無言でひたすら泣く。
怒鳴ることは最近多いけれど、他はどれも滅多にしない。
220709_叫ぶことを諦めるのは臆病か?
言いたい言葉はたくさん頭の中で渦巻いていたのに、結局は溢れていってしまった。
大きな出来事に心がざわついて、荒れて、荒れて。
書き殴って吐き捨てたい衝動と、閉じこもって泣き続けたい情動と、どこか冷ややかに処理しようとしている頭の中の私。
そんなものに挟まれ、揉まれ、摩擦でヒリヒリしている心が「タスケテ」と叫びたがるのも当然で。
手を伸ばしたい先は脳裏に浮かぶけれど、見えないふりをして「そんな相
210913_夢の跡
夢を見て、夢にひたって、夢と生きる。
そんな風に「これから」を歩んでいけたら、と思っていた。けれどガラスを隔てた銀のベールは正直で、そんな理想からは随分とかけ離れたこの身を映している。
見たくなくて視線を下げた。そうして理想も見えなくなって、何処を目指すでもなく彷徨い続け――
そのうちポッキリ折れるのだ。
もう、何度折れたか知れない。わざわざ挫折を数えるような趣味趣向もなかったし、数えて
210914_書けないなりに
「あ、やっぱダメだ」
そう感じつつもノートを開く。焦燥と虚無がマーブル模様を描いて真っ暗闇の真っ只中。
…それでも今夜はもう少しだけ、この〝まっさら〟な紙の丘をさまよってみよう。
ぽつぽつぽっつら。ペン先から、声がポタリと垂れてジワリと滲む。文字という形を得た断片的な思考は、繋がらないまま余白をただただ追い詰める。
散らかったままの部屋を再現しているかのようで、見ていて気分がいいわけもない。
210830_雷と虹
乾いた、雷の轟音に起こされる。窓のレースが見たことないほど鮮やかなオレンジ色に染まっていて、布団を抜け出して外を見た。
そこには、境目のくっきりした大きな虹があった。しかも、うっすらもう一橋かかっている。
濃くて分厚そうな灰色をバックに描かれた絵画のような眼前の幻想的な光景に、一瞬息をするのを忘れた。
音に怯える子とトイレを済ませてから窓の前に戻ると、ただグレーの暗幕だけが空にかかっていた。