
VS 赤ちゃんの爪
(※途中、ちょっと先が割れた足の爪の画像があります。)
赤ちゃんという存在は、小さい。
とにかく、小さい。
段々と「大きくなったなあ」と思わせてくるけど、それでも客観的な立ち位置に戻ると、やっぱり小さい。
そんな小さい赤ちゃんの、更に小さな爪。
これに悩まされる親御さんは多いはずだ。
だってほんとまず、小さい。
そのくせ、毎日伸びる。めちゃめちゃ伸びる。
髪が伸びるのが早いとエロいみたいな話を中学生時代に聞いた気がするけど(ホルモンが活発だからどうのこうの、みたいなアホ理屈だった気がする)、爪はどうなんだろう。爪もそうだとすると、全世界の赤ちゃんがエロい事になってしまう。じゃあ、違うか。
まぁ別にエロくないのはそれで構わないんだけど、それよりその爪で自分の顔とか軽率に引っかいて傷を作るから困る。こまめに切ってるつもりなんだけど、「えっ昨日も切ったでしょ?!」みたいな伸び方をする。かつ、切りにくい。えぇい動くな動くな。
そんで、どこまで切っていいかわかんなくなる。えぇー、これ完全に深爪では……???でもこれ以上残しても絶対割れるんだよなぁ。
手も難しいけど、足はもっとちっちゃくて、より難しいなぁと思う。
で、まぁ努力はしてたつもりなんだけど、とうとう足の爪が嫌な割れ方をした。
うー、痛々しい。
幸い本人はケロッとしている。でもここから細菌とか入ったら大変だ。ママもちょっと前に深爪してしまって苦しんだ身だというのに、誠に申し訳ない。
ちょっと割れ方的に、更に嫌な爪の剥がれ方に繋がりそうな気もしたので、小児皮膚科を尋ねた。とりあえず受付で「赤ちゃんの爪も大丈夫ですか」って聞いて、受け入れてもらえた時点でホッとする。『小児』とついていても、『赤ちゃん』はなんか別枠にされそうな気がして、妙に緊張するのだ。
コロナ禍がゆえに遊び道具が撤去され、ただ広めの空間になっているだけのキッズスペースで娘と戯れて待つ。特におもちゃとか持ってくるのを忘れてしまったんだけど、娘は抱っこ紐を弄ったりリュックのジッパーを弄ったりして、静かに遊んでくれていた。
病院にいた時間はざっくり1時間弱といったところなんだけど、娘はその間ほぼ無言(2、3回くらい小さく「ぅ」とか言ったかなぁ程度)で大人しく過ごしてくれてた。助かる、ほんと助かる。空気読めまくりだな、君は。
さておき、いざ診察。
院長先生が、にこやかに話を聞いてくれる。
「なるほど。ただですねぇ……
赤ちゃんにご用意できるお薬、ないんですよ」
ないの?????
これが大人相手だと、やれビタミンを飲めだの亜鉛を飲めだの、まぁなんか色々処方が出来るらしい。でも、赤ちゃんはそれが出来ない。まだ爪が弱いから。
「とにかく保湿するしかないんですよね。
なので、ドクターネイルとかあるでしょ、爪の保護剤。
あれ赤ちゃんにも使えるから、ドラッグストアで買ってくるといいですよ」
ドクターネイル?
たっけぇ。
後、今amazonからリンク貼ってみたけど、うちの近所のドラッグストア、これの半分の量なのに値段同じくらいだった。高ぇわ。
普段そういうものに通じてないので、商品名で言われてもピンとこなかったんだけど、なるほどそういう「爪に良いオイル」的なやつね。他のオイルでも大丈夫なのかは、私には分からない。正直他が使えるならそっちのが安上がりだろうけど、なんせ赤ちゃんという超絶デリケートな存在の話だし早く欲しかったので、今回は例として提示されたものを、近場の店でそのまま大人しく買うことにした。まったく、0歳児から爪のケアオイルを所望するなんて、とんでもねぇ意識高い系ガールだ。
(でも「マニキュアでもいいんですけど、除光液を使うと爪を痛めるので……」とか言ってたから、ほんとは別に他の爪用オイルでもいいんじゃないかなぁと、私はこっそり思っている。確認はしてないけど)
ちなみに、ドクターネイルシリーズは『足用』もあるらしい(手のやつでも使えはする)。えー、どうせならそっちがよかったなぁ。今後手の方で何かあったとしても、舐めちゃうのがオチだから手には使えないしょこれ。
それにしても、子どもの皮膚関係トラブル90%、「保湿して」が対応策にされてる気がする。うーん、保湿って大事なんだなぁ……(己のガサガサな肌を見ながら)。
そんなこんなで薬局に寄ってオイルも買ったけど、ついでに診察タイムの間に手足の爪のお手入れについて聞いてきた。
ざっくりメモにする。
・爪切るならお風呂上がりが柔らかくてオススメ
・爪切りの「パチン」で衝撃が来ちゃうから、それよりはヤスリ。そしてそれよりはハサミが良い
・肉が見えるくらい切るのって、大人だと深爪で心配されるけど赤ちゃんはむしろそれくらいじゃないと割れるから、短すぎるかなーくらいで正解
・ハイハイのせいで、どうしても今は割れやすい。手より足の方がトラブル多めになりがち。でもまた生えるからね
・変な割れ方したら、切っちゃうしかない
・靴を履くようになったらまたちょっと切り方を考え直すタイミング
今の娘の手足を軽く見せたら、「それくらいで良いです、そのままいきましょう」とのこと。ヘッダーのおてて、爪の白い部分が残ってるからパッと見大人の普通の状態と変わらなく見えるかもしれないけど、あれも実は大人で言う白い部分を切ったくらいの短さだ。ちょっと赤い色が見えるくらいのとこ。あー、それでいいんだ。
とりあえず、昨晩は風呂上りに爪を切ってみた。
うわほんとだ切りやすい。柔らかい。いつも「あ、伸びてるなー」の時にそのまま切ってたからなぁ。大人の爪だって風呂上りの方が柔らかいんだろうけど、体感的な柔らかさレベルがもう全然違うなこれ……子どもの爪(風呂上り)すげぇ……。
今朝もまだ足の親指、真ん中が割れてるには違いないんだけど、大分見た目の痛々しさが緩和されてきた気がする。
とりあえず毎日ネイルケアだねぇ、お嬢さん。
キュートな君の手足、丁寧にお手入れさせて頂きますよ。
(※写真を撮って薬指の爪割れに気づいたので、それも撮影後カットしました)