日田家具衆
大分県で開催される「第45回全国育樹祭」モニュメント制作の依頼を受けた日田家具衆が地元の高校「大分県立日田林工林業科」の生徒4名と一緒に森について学び感じたことをモニュメントで表現しました。その完成までのストーリーを紹介します。
日田家具衆が開発を担った新たな時代に必要な学童家具についてご紹介します。
産学官連携プロジェクト 大分県立芸術文化短期大学との産学官連携プロジェクトでは、現状の問題解決だけでなく新たな価値を見出す「提案的デザイン開発」を目指しています。学生との結びつきを通して地域産業の啓蒙や活性化、そして地域の発展に貢献することを目的としています。 椅子張り検定 2019年より「椅子張り検定」を日田市で開催しています。家具職人の更なる技術と知識の向上を目指し職人育成にも取り組んでいます。次の時代を担う世代との交流や技術向上による意識改革などものづくりに携わ
前日入りした生徒たちと一緒に準備を進め令和4年11月13日(日)ついに「第45回全国育樹祭 大分県」当日を無事に迎えることが出来ました。コロナ禍などにも配慮し制限された中での開催となりましたが、想定以上にこどもから大人まで多くの方々がモニュメントに近寄り見て触り体感して頂けました。「体験型モニュメント」としては、成功に終わったと思います。 水・木・太陽のそれぞれのモニュメントに込めた想いとこの3つのモニュメントを介して美しい自然環境によって地球上の生物が生かされている要の一つ
新たに開発した「きみの木」を導入するにあたって生じる問題は、現在使用している学童机椅子の処分方法です。学校生活を過ごした何世代にも渡る思い出の机椅子をただ廃棄するのは悲しくてもったいない。使った人そして作った人など関わった多くの方々に敬意を払う必要があります。そこで日田家具衆は、撤去する机椅子の再利用方法を考え、これから全国の学校でも問題になるであろうこの課題を「きみの木」の思想の一つとして皆さんにも以下の手段を推奨していきたいと考えています。 ①地域の方々や卒業した方々に譲
水の存在とは? 森に降り注いだ雨水は、土壌の栄養分と一緒に草木に栄養を与えます。森で濾過された水は、地下水となり川に流れミネラルとともに海へ運ばれプランクトンや魚の栄養になります。そして蒸発した海の水は、雲となりまた森へ帰ります。地球上の水は、大きく分けて海水と淡水の2種類。人間が摂取できる淡水は、この内2.5%のみ。この貴重な水を管理し生産してくれる森は、人類や動植物のためにも守っていかなければなりません。 モニュメントに込めた思い 雨水は、森の草木を育て濾過されたき
木の存在とは? 木の落ち葉や下草は、良質な土を作り雨などをきれいな水に変えてくれることで様々な動物の生態系を守っています。根や樹冠は、雨や地震による土砂崩れを防ぎ人や動植物の暮らしが守られています。森の中では、木が自ら放出するフィトンチッド(生物起源発生有機物)を人が嗅ぐことでストレスを軽減させ免疫力を上げる効果があります。光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を発生し、さらに現代では、バイオマス発電によるカーボンニュートラルの役目も担っている地球環境においても大切な存在なので
太陽の存在とは? 地球に届く太陽の光エネルギーは、全太陽エネルギーの約22億分の1。多すぎず少なすぎず、繊細な宇宙のバランスによるものです。栄養分の無い大地が森になるまで数百年かかります。その大地に土壌を形成する役割を果たす コケ植物や地衣類は、水と太陽で成長します。つまり太陽がなければ土壌ができず、いずれ森を形成する草木すら生まれないのです。育った草木は、光を浴びて光合成を行います。草木は、森を形成するだけでなく生物に必要な酸素も作り出してくれます。太陽が存在し動植物が育
「森が森であり続けること」の重要性を感じた私たちは、森が必要とする太陽の光、美しい水、森を形成する草木に着目し『森』という漢字をそれぞれ「太(陽)」「水」「木」で表現することにしました。森が形成されるには、数百年かかること。人類は、健全な森によって生かされていること。 そして森を守り育て共生してきた人類の歴史を学び、その想いをモニュメントに込めました。 太陽の光を浴び生命の源である水を得て木が育ち森となる 「太+水+木=森」3つのモニュメントを制作しそれが揃うことで森とな
「第45回全国育樹祭 大分県」が令和4年11月13日(日)に開催されます。その会場となる昭和電工武道スポーツセンターのロビーに日田杉のモニュメントが展示されます。大分県立日田林工 林業科の生徒4人と日田家具衆の共同でこのプロジェクトを進めます。育樹祭の目的同様、大人と学生が一緒に考え学ぶことができる取り組みです。 今年のテーマは、『森』 改めて森について考えました。生徒たちは、色々な資料を調べ資料館などにも足を運び森の役割や大切さ、そして林業の歴史なども学び私たちに伝えて
「きみの木」の机天板は、入学時のお祝いとして渡されます。なぜ地域で育った木の天板と学校生活を共にするのか?入学したての7歳のこどもにも分かりやすいように絵本で伝えることにしました。この絵本は、天板と一緒に入学時に渡されます。自然の恵みの大切さや木の特性を知り郷土愛を育んでもらえると嬉しいですね。 〈 企画担当&記事掲載 / hi-count 仙﨑 〉
教育用家具「きみの木」の詳しい内容が記載された資料です。 日田市内すべての小中学校に導入することになりました。 今後は、きみの木のパイプフレーム(特許品)を提供させて頂くことで「あなたの町で育った木を使い、あなたの町の木工所で作り、あなたの町の子供たちが育つ」森林環境譲与税の活用も可能なので全国にこの「きみの木プロジェクト」を広げていきたいと考えています。 〈 企画担当&記事掲載 / hi-count 仙﨑 〉
体の成長に合わせて付け替えたり、傷や汚れをきれいに復元するリペア時など繰り返し脱着可能な教育用机の天板。その脱着方法をご紹介します。<特許取得> 準備するもの:プラスドライバー ①天板の準備 平らな作業台の上に天板を裏返して置きます。 ②引出し受けの取り付け 引出し受けを裏返して天板裏に乗せます。この時天板裏の手前のネジ穴と引出し受けの手前2個目の大きな穴の位置を合わせます。そこに付属のボルトネジを差し込み締め付けて固定します。左右一個所ずつ留めますが一度に締め付け
学童家具の開発ストーリーをわかりやすくマンガで紹介します。「学童家具開発物語」 <特許申請品> 日田市内すべての小中学校に導入することになりました。 今後は、きみの木のパイプフレーム(特許品)を提供させて頂くことで「あなたの町で育った木を使い、あなたの町の木工所で作り、あなたの町の子供たちが育つ」森林環境譲与税の活用も可能なので全国にこの「きみの木プロジェクト」を広げていきたいと考えています。 〈 企画担当&記事掲載 / hi-count 仙﨑 〉
2021年3月1日ー31日 時間:10:00ー18:00 日田市豆田町6-9 「まめやど」 想い便利を追い求め過剰供給されてきた経済、東日本大震災や度重なる集中豪雨、そして新型コロナウィルス。文明を築き科学と技術の進化を経た人類が自然と対峙した時、強制するのではなく共生する本来の姿に改めて気付き、自然の中でこそ生かされる人類の暮らしが始まりました。インフラやネット環境など技術的下支えが整っている現代社会だからこそ、仕事や私生活を自由に選択し人生を育むことができる自由な場
<特許品> 15年生日田市では、地域資源である日田杉を使用した学童家具を小中学校に約15年前に導入しています。現在は、老朽化し修理を繰り返しています。この15年の間に教育内容の変化や少子化など新たな課題を抱えています。 そこで日田家具衆は、現代の教育環境にふさわしい家具の在り方を再考し、情操教育の発展に貢献します。 令和2年度 目標 「学童机 学童椅子 教卓の試作開発」 ①教育現場の把握 ②学童家具の在り方を考える ③企画立案・協議 ④試作開発 ⑤試作検討 ⑥試験導入