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①全国育樹祭 モニュメントとは?

「第45回全国育樹祭 大分県」が令和4年11月13日(日)に開催されます。その会場となる昭和電工武道スポーツセンターのロビーに日田杉のモニュメントが展示されます。大分県立日田林工 林業科の生徒4人と日田家具衆の共同でこのプロジェクトを進めます。育樹祭の目的同様、大人と学生が一緒に考え学ぶことができる取り組みです。

今年のテーマは、『森』

改めて森について考えました。生徒たちは、色々な資料を調べ資料館などにも足を運び森の役割や大切さ、そして林業の歴史なども学び私たちに伝えてくれました。林業や木工に携わる私たち大人も知らなかったことを沢山教えてもらいました。

森はどやってできるのか?

火山の噴火によりできた台地には、栄養分や保水力がなく植物が生きていく環境ではありません。そこに恵の雨が降り栄養分がなくても育つ苔類などが生息し更に土壌を形成し草木ができる環境ができていきます。やがて植物が岩石を風化させ樹木が育つ土壌を作っていきます。段々と木が増え森となるには、約200年以上の時間が必要です。(生徒調べ)

森の役割

森に生息する草木は、落ち葉などで良質の土壌が生まれ雨水などをろ過し地下水となることで人や動植物が飲むことができる美しい水へと変えてくれます。その水は、川となり栄養分を含み海に注がれます。栄養を含んだ水により海中の植物が育ち魚などの生物が暮らせています。海水となった水は、やがて雲となり森へ帰りまた海へと循環します。太陽の光を沢山浴びた森の草木は、光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を作ってくれます。(生徒調べ)

森に守られている

森に草木が育つことで地球上の人や動植物は、酸素を吸うことができます。木の根などによって土砂災害なども防いでくれることで安心して暮らすことができています。さらに木が自ら放出するフィトンチッド(生物起源発生有機物)を人が嗅ぐことでストレスを軽減させ免疫力を上げる効果があります。光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を発生しています。さらに現代では、バイオマス発電によるカーボンニュートラルの役目も担っている人だけでなく地球環境においても大切な存在なのです。(生徒調べ)

私たちにできること(生徒1)

森林がこれからもっと豊かになるためには、伐採した後に造林する条例があるがそれ以上に植樹していかなくてはならないと思います。私たちの世代がこれからの林業にかかわる人を増やし動植物と戯れることなど森の楽しさや今の森林の状況を伝える必要があると思います。私は、これから世界の森林面積は減少していくと思います。なぜなら深刻な干ばつや森林火災が近年多く起こっているからです。そのため100年後くらいには、ほぼ100年後には、無くなっているのではないかと思いました。
1、今、木が植えられていない山などに積極的に気を植えていくと良いと思う。
2、持続可能な森林経営を行っている信頼された木材を用いて作られた商品を購入する。
3、地球温暖化も森林減少に関係しています。そのため、今現在の私たちの私生活も節電・節水など変えていく必要があると思います。

私たちにできること(生徒2)

荒れた森林が増えている。荒れた森林には、太陽の光が地面まで届かず草が生えないため栄養もなくひ弱な木しか育たない。そのため建物や道具の材料にも出来なかったり大雨の時に洪水や土砂崩れなど多くの問題を生み出してしまうので荒地になる前に人が管理することが大切だ。しかし今、高齢化や過疎化が進んでいるので若い働き手を増やすことが大切。若い働き手を増やすために林業の楽しさや大切さを教えたり林業に関するイベントを沢山の人に知ってもらったりして若い働き手を増やすことができる。
世界中にプラスチックを使った製品がとても多い。日本は、世界全体で二番目に生産量が多い国になっている。そこで環境問題やSDGsにつながる木のストローや木のおもちゃを積極的に使うことが大切だ。
1、森林を管理できるように沢山の技術を学んで若い働き手を増やすこと。
2、ビニール袋を使わず紙袋を使うなど日常でできることを沢山すれば森林問題も解決に繋がると思う。

私たちにできること(生徒3)

現在世界各地で森林の過剰伐採が進んでいる理由は、主に3つある。
①建築や家具に使用する木材を生産する
②薪炭の原料として使用する
③農地や施設を作る
この過剰伐採により世界各地で被害が起きている。日本にも木材が一部輸入されている違法伐採による乾燥化で森林火災が起き森林が減り野生生物が減少し生物多様性が失われかけている。東南アジアでは、木材、紙パルプ、植物油を栽培したり牧場や鉱山の開発によって森林伐採が進んでいる。

僕が考える日本の課題は、このように日本が輸入している木材の中に違法伐採されたものが半分近く混ざっているということです。しっかり違法伐採でないことを検査し田植えで輸入するべきだと考えている。なぜなら犯罪を犯してまで伐採を続けるのはお金になるからである。しかしリスクがあるのに金にならないという状況を作り出せば少しは、違法伐採が減ると思う。
1、学生が使う木材を利用した消費物といえば紙だと思う。原料となるパルプを取るため森林を伐採する。なので自分たちが意識して無駄な紙の使用や紙コップを極力使わないなど学生でも簡単にできることがある。
2、森林に関するボランティア活動(下草狩りや植林、ごみ拾い)などに参加するなど自分で行動をしていくことは、現在の森林にも必要だと思った。

私たちにできること(生徒4)

1、山林の管理をする
近年里山は、管理されず荒れています。そこで小規模な皆伐をし若い林が混じる里山林を作りナラ枯れの被害を受けにくい明るい森林環境を作ります。明るい森林を作ることでそれを好む生物の保全、地域住民の管理のしやすさ、そして小規模な皆伐による薪の販売などの経済活動にも繋がります。
2、森林空間を提供をする
街の公園や建物の屋上に森林空間を作ります。日当たりの良さを調査したり歩きやすく見通しの良いコースを考え野外スポーツ地域やキャンプ場、登山ができる山を作るなどセラピー効果の高い森林空間を多くの場所に作ります。
3、人材を育成する
子どもたちに森林や緑について親しみを持ちながら楽しく学習していく団体や体験学習などを行う森林インストラクターは、森林の案内をしたり森林・林業の解説を行う方に資質向上の授業をしたりしています。そういう人材になり伝えられる人になります。

まとめ

太古から人類は、自然に守られ共生することで生きながらえてきました。森や森に生息する草木によって人や動植物は、生かされています。人類は、便利で快適な暮らしを求め発展してきたと同時に失ったものに気が付きました。その失ったものを取り戻すため自然体系に負担をかけない暮らしを模索しています。改めて自然の大切さ、怖さに目を向け自然と共生する本当の意味を大人や次の若い世代にも伝えていかなくてはなりません。私たちは、ここで考え学んだ当然だけど大切なこと「森が森であり続けること」の重要性を多くの人に伝えたいと感じ、この思いをモニュメントで表現することにしました。


①全国育樹祭 モニュメントとは?
②想いを形にする
③太陽のモニュメント
④水のモニュメント
⑤木のモニュメント
⑥本番!!

〈 企画担当&記事掲載 / hi-count 仙﨑 〉

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