道、糀、魔女の学校、つくばワイン
茨城県の「つくば市」と一口に言っても、
「筑波研究学園都市」の地域と
「筑波山」は、けっこう離れています。
「つくばエクスプレス」延伸案の中には、
筑波山までの延伸、という案も
含まれていました。
つまりは、電車の駅を伸ばして
いこうとするほど、離れているのです。
(結局は土浦への延伸案が
検討されることになりましたが…)
ただですね、筑波山とは少し離れた
研究学園都市が発展し、
人口が増え、物流が盛んになるにつれ、
筑波山の近くもまた
ちょっとずつ変化してきている…。
本記事では、筑波山の近くの
ちょっと珍しいお店などのお話を。
まずは、地理的な確認です。
筑波山には「筑波山神社」があり、
古来から参拝者が多く
訪れていました。
「日本の道百選」にも選ばれている
『つくば道』というものがあります。
これは徳川三代将軍、
家光の時代に筑波山の参詣道として
開設されてきたものです。
現在でも「道しるべ」や
「土蔵で作られた家」などが立ち並び、
研究学園都市とは違った
昔ながらの街並みを楽しめるところ。
この街並みを楽しめるのが、
「北条」という街です。
北条米、ほうじょうまい、が有名です。
このあたりは美味しいお米が
よく採れるんですね。
北条米を使ったおせんべいを
味わえるカフェ『日升庵』が
筑波山神社の大鳥居の近くにあるほど。
さて、この北条の街中には、
何と百年以上にもわたって
「糀」(こうじ)を作ってきた
お店もあります。『井上糀店』!
米糀を使用した天然醸造の米糀味噌や
糀を生産・販売しています。
町中の他のお店でも購入できるそう。
このお店の糀は、
「麹蓋(こうじぶた)」と呼ばれる
木箱を使った伝統製法によって
作られていきます。
一晩お米を水に浸けた後に蒸し、
熱を取り、麹菌をかけていく。
木箱に入れ、湿度100%の麹室で
位置を調整しつつ仕上がりを見守る…。
なお、麹と糀の違いは
◆麹:麦でつくったこうじ
◆糀:米でつくったこうじ
だそうです。
綿々と続いてきた伝統を守りつつも
山麓で採れた米を
花咲かせ、糀にしていく…!
そんなお店が、北条にはある。
さて、北条の街を離れ
筑波山の麓に沿って西に行きますと、
また違った形で自然の恵みを
花咲かせていく場所があります。
その名も『魔女の学校』!
…ま、魔女の学校?!
『ハリー・ポッター』的なものか、
『魔女の宅急便』的なものなのか、
ハーマイオニーやキキ的な人がいて
ほうきでびゅんびゅんと
空を飛んでいるのか…!と
思われがちですが、
ここでは、植物などから抽出する
アロマテラピーなどを学べるそうです。
蒸留室も完備!
植物美容法や占星術なども学べるとか…。
開学当初は、
「筑波山に魔女がやってきた!」と
周辺地域がざわざわしたそうです。
校長先生は
国際アロマセラピスト連盟認定の
プロの植物療法家で、
筑波大学付属病院の精神神経科で
認知力アップのデイケア講師も
務めている方。
研究学園都市から、この筑波山麓に
家族で移住したそうです。
魔女まつり「ワルプルギスの夜」には
魔女のフェスタなども開く、とのこと。
もちろんドレスコードは「黒」です。
興味のある方はぜひ…。
さて、このように
昔ながらの伝統もあれば
魔女さえも引き寄せる
妖しい魅力をたたえる筑波山ですが、
そこには、つくばならではの
条件、というものが見えます。
それは「国際的」なことです。
インターナショナルな研究学園都市!
つまり、人口構成が県内の都市とは
ちょっと違う。多種多様で多彩。
ゆえに、その研究学園都市と同じ市内、
少し離れた筑波山地域でも、
ユニークな人が集まり、また、
他の場所では成り立ちにくい
商売が成り立ちやすい…。
もう一つ、紹介しましょうか。
それが「つくばワイン」です。
つくばでワイン、とはなかなか
結び付きづらいかもしれませんが
2017年に「つくばワイン・
フルーツ酒特区」に認定されて以来、
ワイン造りがしやすい街になっています。
「つくばワイナリー」など
ワインをつくり、販売するお店も
増えてきています。
そのうちのおひとり、
「ビーズニーズヴィンヤーズ」の代表、
今村ことよさんのお話をどうぞ。
(ここから引用)
(引用終わり)
ワインづくりのプロをも引き寄せる
魅力が筑波山にはある…!
このつくばワインは、世界各国から来た
ワイン愛好家たちを
存分に楽しませていることでしょう。
最後に、まとめます。
本記事では、茨城県つくば市の北部、
筑波山近くの色々なお店の
お話を書きました。
秋の紅葉シーズンには特に
多くの人出でにぎわいます。
読者の皆様も、ぜひ!
※井上糀店↓
※魔女の学校↓
※つくばワイン↓
合わせてぜひどうぞ!