映画「アンジェラの灰」 (アイルランド・アメリカ映画)アイルランド🇮🇪🇺🇸
その昔アイルランドはイギリスの圧政により農地が私物化され、その結果、働き口を失った人々が祖国を後にすることになりました。
ある者はアメリカへ、ある者はスペインへ・・
そんな過渡期にあったアイルランドの町がこの映画の舞台です。
ここで見ることのできる日常は、
おそらく、当時の日常そのままなんだと思います。
貧しい暮らし、粗末な住居、ささやかな食事・・・
みているだけでつらくなってしまいました。
一家をささえるお母さんの大変さといったら・・
こういった状況を打破するために機能するはずなのが、政治や行政。
でも、この時代、庶民の生活の後押しをしていたようには見えません。
その中で、ただひとつの希望。
それはいつも明るさを失わない少年の姿です。
映画のチラシで、あっかんべーをしていたのを覚えている方もいるかもしれません。
きっと、純粋な心を持った子どもたちが、たくさんいたからこそ、
大人たちも苦難を乗り越えてこれたんじゃないでしょうか?
そう考えると、僕たちもみんなこんな小さい時代があったんですよね。
いまになってやっと、育ててくれた両親の大変さが実感として分かるような気がします。
子どもが持つ純粋な瞳は、なにかしらのパワーの源=心の支えにもなるんでしょうね。
これって、どこの国でも、どの地域でも同じことなのかもしれません。
決して明るくはないけれど、
ほのかな希望の灯がともるのを実感できる映画でした。
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