人が心に強く願うことは誰にも止められない ~ 「岸辺のふたり」 (フランス・短編アニメーション)🇫🇷
フランスの短編アニメーション映画。
2004年末に新宿高島屋タイムズスクエアで上映されました。
たった8分の映画。
そんな短い時間なのに、なんでこんなにいろんなことを感じさせるんだろう。
子供は、いつも夢中で遊んでいる。
少年少女のころ経験した出来事の多くは一瞬で新たな記憶に塗り替えられる。そんな風にたくさんの出来事を子供は積み重ねて、大人の階段をのぼっていく。
そうやって堆積していった記憶を、大人になったある日、なにげない瞬間に、はっと思い出したかのような味わいがこの映画にはある。
いつまでも、思い続けることで、信じ続けることで・・
そんなときに素敵な出来事が起こりうるのかもしれない
高倉健さんのエッセイの冒頭に掲げられた言葉、
この言葉が、ずしりとリアリティをもって身に迫ってくる。
この映画をさらに印象づけているのが、アコーディオンやピアノで演奏される「ドナウ川のさざなみ」。
この音楽と、映像で挿入される自転車の車輪の回るさまが、いつまでも父を待ち続ける少女の気持ちや、人生の年輪とリンクして、さらなる感動を呼ぶ。
信じ続けること、あきらめないこと・・・実はこれが一番難しいことなのかもしれない。
それを可能にするのが「LOVE」、何かを、誰かを大切にしたいと思う気持ちなのだろう。
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