「ひとり殺せば悪党だが、100万人だと英雄になる」 ~ 「チャップリン・殺人狂時代」(チャーリー・チャップリン)
「ひとり殺せば悪党だが、100万人だと英雄になる。数が殺人を神聖化する」
このメッセージを伝えるためだけに作られたといっても過言ではない傑作。
戦争批判の映画といっては簡単だが、単にメッセージ性を持たせた映画というだけではなく、コメディタッチで仕上げているのには脱帽してしまいます。
この映画、戦争こそ殺人にほかならないというテーマのため1947年当時のアメリカに反感を買い、各地で上映禁止になってしまったそう。
そして、チャップリンはこの映画を最後にアメリカを追放されることになる。
そんな彼が再び、アメリカの地を踏んだのは、およそ20年後。
アメリカが彼に、アカデミー特別功労賞を与えたのだ。
いや、アメリカというよりは、彼の映画の根強いファンがそうさせたというべきか。
映画の良し悪しは見る人それぞれが判断すればいい。
そのことをこの事実が雄弁に物語っているような気がします。
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