コリン・メイ 「Fly Away」

もう20年近く前のような気がしますが、とある都内の輸入盤専門店にひっそりディスプレイされていたアルバムがありました。

それは、コリン・メイというシンガーのアルバムでした。

店舗で試聴できなかったのですが、アルバムに添えられた文章を見たら興味がわいてきまして、購入してみました。

（確かこんな感じの販促文章）
まるでキャロル・キング。透き通った声のシンガーソングライターデビュー

それ以来、事あるごとに聞いておりまして、おそらくこのアルバムは生涯の友になるのではないかと思います。

この方はロスを中心として活動しているシンガポール出身のシンガー。キャロル・キングの名を冠した作曲関連の大会で優勝したことで名を知られるようになったようです。

なんといっても、聞いてすぐ実感するのはその声の暖かさ。暖かい声とはこういう声なのだなあと。暖かくて優しい。

秋から冬に聞いてじんわりしたい一曲です。

■曲の紹介

【意訳】
飛び去っていく飛行機を見送りながら、母がこんな風に尋ねてきた。「あなたはいつ家に帰ってくるの？」。私の夢が、どこに帰結しようとしているのかは全くの未知の世界。

小さい頃は母が私のすべてだった。でも私は夢をかなえるために彼女から去ろうとしている。母はこう言ってくれた。

空高く羽ばたくのよ。どこまでも登っていけるわ。夢がかなうことを遠くから祈っているわ。たとえあなたが遠くにいってしまってこの心が痛んでも、いつまでもあなたを愛しているわ。さあ、私の愛しい娘よ、空高く羽ばたいていくのよ。

これは、おそらく、シンガーとしてデビューするために、出生地からはるか遠いUSの地へと向かうときの実際の会話なのでしょう。

深い母の愛と、それを受け止める娘の愛情が、伝わってくるようです。

この詩を読んでから、またこの曲を聴くと、この曲には愛情がこもっていることがわかるのではないでしょうか。

ぜひ、聞いてみてくださいね。